本体の作業は、保留して、フロントレッグの制作を行っています。
特にフロントレッグ上部の溝切は、 レプリカ制作で一番困難な作業だと思っています。
毎日作業していますが、調子のよい日と悪い日がやはりあります。
このような難しい作業をする日は、晴天で体調の良い日を選んで 行います。
それでも上手く行かないこともあります。
その場合は、失敗を繰り返す前に、作業を止めて、別の容易な作業に変えて行います。
フロントレッグの上部は、ウォルナット材から製作します。パラゴンの初期~中期~後期各モデルによって形状が異なります。
微妙にカーブや太さが異なります。それは、オリジナルの設計図からも読み取れます。大まかに言いますと、初期モデルが一番
細くて、その後のモデルは太くなります。初期の設計図では、天辺の直径は1インチ(25.4㍉)ですが、この通り製作すると
かなり細く仕上がります。私の制作分は、天辺の直径は、28㍉です。
裏の溝切が難しいです。 この棒状の物に斜めの切込みを入れるわけですから難しいのです。それも深い部分と浅い
部分があり尚更困難な作業になっています。