以前にオーダーしていた特注シャーシが、年末に出来上がり、手元に届きました。
素晴らしく出来が良いシャーシができたので報告いたします。
まず、製作依頼したのは、長野県東御市のエヌテクノロジー( 中山様)です。
アンプシャーシを手掛ける業者は多いのですが、エヌテクノロジーさんは、アンプシャーシ専門の制作業者ということでお願いしたしました。
はじめての製作依頼ですから、中山社長に数回電話して相談して納得してオーダーいたしました。
中山社長は、お忙しいにも関わらず、 真摯に対応して頂きました。
製作に図面は必要ですが、各パーツの寸法を正確に測って、方眼紙に手書きで図面を記載しました。
以下この特注シャーシの特長を箇条書きいたします。
1 正確な穴開け・・・・ 最小0.5㎜単位で穴開けやカットをお願いたしました。 レーザー加工のようですからキレイに仕上がるのは当
然かもしれませんが、正確にカットされていました。
2 落し込み加工・・・・底板は、正面から見えません。通常では、前から見ると底板の辺が見えますが、落し込み加工の場合底板が見
えない のですっきりした外観になります。すっきりした外観だけではありません。 剛性が格段にアップしています。
底板にL字型の鋼材を溶接しているからです。
3 丁寧な溶接・・・・一般機器とは違う趣味性の高いオーディオ機器です。従って精緻で丁寧な溶接作業が要求されます。
特に四方の角は、 見えない下の部分も丁寧に溶接して研磨されています。
4 裏板の丁寧な仕上げ・・・・裏板の部分は実際のところ見えない部分ですが仕事が丁寧です。
放熱穴・底板取付ネジのザグリ等です。
5 見積もりは、塗装仕上げ・脚等を含めて行ってくれますので、仕上げと精巧さを考慮してもリーズナブルと思います。
これは特注シャーシですが、一般販売のリーズナブルなシャーシもあるようです。
これから、管球アンプ等を自作される方に参考になればとレポートいたしました。
なお、無塗装状態ですので、エヌテクノロジーさんに送り返して、トランスケースと同じシルバーハンマートーンに塗装して
頂く予定です。 出来上がりが楽しみです。
300B シングルアンプ モノブロックのシャーシですので、回路は複雑ではありません。 従ってシャーシ穴開け箇所は多くありません。
裏蓋です。落し込み構造です。放熱穴のデザインも良いです。
放熱穴も正確にカットされています。
C-Hのトグルスィッチを取り付けてみました。 上の小さな穴は、回転防止の爪が入る穴です。
PEC のボリュームです。横の小さな穴は、回転防止の爪が入る穴です。
アンフェノール真空管ソケットの穴と放熱穴の拡大です。丁寧な仕事です。
フルテックのAC インレットの穴です。 角のアールも指示通りです。
裏蓋の落し込み構造です。裏蓋の受け材を溶接しています。ここも非常に丁寧な作業です。
角の溶接も精巧です。
裏蓋を取り付けたところです。裏蓋が落し込まれています。 ザグリ加工も施され小さい3㎜ビスで取り付けるようになっています。
特注シャーシはこんな感じになります。