長くかかった配線も完了し、音出しいたしました。
あっけないほど無事に音が出たので最高でした。
音が出るまで難しい調整が必要と思っていましたので拍子抜けいたしました。
これまでの苦労が頭を過り、感無量です。
真空管を求めてアリゾナ州フェニックスの通販会社に出向き JJ300B等を購入してから、
シアトル行の飛行機の手荷物検査で一時搭乗を止められたことなどの苦労が思い出されたのです。
この回路の設計者である森川忠勇先生(オーデイオ専科)が、配線ミスなければ
一発で完成と製作記事に書いていましたがその通りでした。
この回路図を見て、なぜこのようなところにコンデンサーが必要なのか等々、
勉強不足の私には理解できない部分も多くあったのですが、 なるべく指定されたパーツを入手して
回路図の通りは配線したら、苦労なく音が、出たのです。
同じ規格のパーツが入手できないので、少し違う規格のパーツを使用していることもありましたが、
出てくる音は、バランスの取れた良い音でした。
トランスの唸りなどのノイズが聞こえないことがうれしいです。
それは、トランスの設計が良いことや、電源系と信号系に分けた2点アースが成功したようです。
6C6 は、扱い難いと聞いていましたが、ノイズも抑えられてて問題ありませんでした。
しかし左右の6C6を比べるとバラツキがあるようで音量のカーブが違うようです。
唯一の失敗は、MAメーター(電流計)が作動しなかったことです。 これは回路を変更すれば解決できそうです。
また、より大きい国産の巻線抵抗に変更した(20W→50W)のですが、容量を大きくしても発熱が予想外に多いことに気付きました。
因みに 森川先生のオリジナル回路からの変更点は以下です。
1 300B の監視用電流計を設けました。
2 ハムバランサーを設けました。
3 スイッチを単切りから両切りへ変更しました。
音質は、基本的に低音に迫力があり、ボーカルが良いと思います。
エージングの完了している出力トランス以外は、未使用品なので、エージングで音が変わりそうなので、
音が落ち着いたら、またレポートします。
この状態で暫くは、エージングいたします。 レーシング(配線のバインド)でスッキリした内部です。