今年もあと二月残すのみになりました。
コロナ禍が長引く中で、次の製造ロットの米松材を何とか入手しました。
いつも3台づつ組み立ているのですが、各パーツを9台分カットしてから、3台分組立しています。
今回は、9台分のパーツを全て消費したので、材料の調達から始めています。
コロナ禍の終了を見越した資材の調達の過熱による、木材関係の不足が始まっています。
コロナ禍がまさか材料調達に影響するとは全く考えていなかったです。
主要材料の合板類は、十分確保していますが、米松無垢材は、在庫不足ですので早めに手当てしたのです。
米松材 2X6材 (ツーバイシックス)です。 節の少ないものをセレクトしています。
米松材は、ピンからキリまであります。 この米松材は、99%セカンドグロース(植林された商業用の木材)でしょう。
良材ですが、更に良質のものは、更に目が詰まってずっしり重いです。
オールドグロース(原生林)のものが別にありますが明らかに密度が違い堅く重く別物です。
米松材の欠点は、ひび割れ・ ササクレ・松脂等です。 これらの欠点を防いで使用しています。
おそらくこの材の約30%は、鋸粉になって失われます。
勿体無いのですが、約3㎜幅の丸鋸で正確にカットしなければならないので仕方ないです。
米松材の特徴は、他の針葉樹よりも重く、芯材は薄いオレンジ色になっていることです。
パラゴンレプリカの材料使用割合で、約10~15%は、米松材を使用しています。
オリジナル設計図では、パインランバーを材料指定していますが、当店では、その一種である米松材を使用しています。
SPF材・スプルース・米ツガなどは、米松材よりも入手しやすいのですが、米松材に拘って使用しています。
昨日の工房です。 17台目と18台目の作業中です。