※JBL LE8T 及び 2115 は、磁気回路のギャップが特に狭い為、ボイスコイルのセンター出しが最も難しいユニットの一つと言えます。
と言っていた同業者の言葉が気になったので、手持ちのブランクユニット4件でマグネットのギャップ(隙間)を測ってみました。
隙間ゲージを持っていないので、ボイスコイルセンタリングシム(厚さ0.2㎜)が何枚入るか行ってみました。
見た目、JBL 2115(LE8T)に隙間は、口径が小さい割に広い方で、約1.5㎜ありました。
同じ口径のD208はより狭く約1.3㎜でした。
両者の違いは0.2㎜ですが、この部分のこの差は、作業の難易度に大きく左右します。
結論的には、JBL LE8T 及び 2115 の隙間はけっして狭い方ではなくむしろ広い方でした。
従って、リコーン作業は、確かに技術は必要ですが、特に難しい作業ではないようです。
まず、一番狭い075です。 結果は0.8㎜でした。 やはりツィーターは狭いです。
2115です。 LE8-1は持っていますが、オリジナルですので、こちらの2115で計測しました。
このユニットは、ボイスコイル検査用です。
出荷する#1311-8ALボイスコイルを落とし込んで各種検査しています。
D208と比べても隙間が広いです。
因みにボイスコイルの厚さは、0.6~0.8㎜です。
従ってボイスコイルの厚さを0.7㎜とすると内外合わせて0.8㎜の余白が出来るわけで、特に作業が難しい訳では無いです。
JBL D208です。
このユニットのリコーンは、隙間が狭い為、難しいと思います。
ボイスコイルの厚さは、0.6~0.8㎜です。
最後は、JBL38㎝です。 やはり隙間が広めです。 広いから、作業が簡単になるというわけではありません。