先日購入した、試聴用のJBL D130の古いコーン紙等を外してオーバーホールいたしました。
色々なことがわかりましたのでレポートいたします。
私は、今までJBLのコンシュウマ向け製品とプロフェッショナル向け製品に音の違いはあるものの、各部品は、共通で規格は、ほぼ同じと思っていました。
具体的にこんなに違うものだとは、思いもよりませんでした。
比較したものは、2220AとD130です。
どちらも軽いノンコルゲートのコーン紙を持ち能率が極めて高いユニットです。
マグネットは重さが2220A:6.2kg に対してD130:5.4kgです。
プレートの厚さは、2220A:9.0㍉ に対してD130:7.6㍉です。
これだけマグネットの主要部分の仕様がこれだけ違えば、出てくる音もかなり違うことがわかりました。
2220Aのほうが磁気回路は、大きく厚いマグネットギャップを持っています。
ボイスコイルの振動幅を大きく出来ますので豊かな低音を狙った造りでしょうか。
一方のD130のほうは、磁気回路は小さいですが、薄いマグネットギャップの仕様になっており、コイルの振幅は、小さいですが、シャープな音造りを狙った物でしょうか。
このあたりが、両者の音の違いではないでしょうか。
このD130は、プレートが金色です。写真ではわかり難いですが、30年以上前の製品にしては、傷や汚れが無く全体的に非常にキレイです。
ボックスから出されることなく使用されていたので裏側もキレイです。
左が、D130、右が2220Aです。プレートの厚さや、マグネット回路の奥行きも比較してください。
大きく違うと思います。