JBL LE8T用のリコーンキットのボイスコイル(当社の検査用)を、頻繁にコーン紙等の仮組立に使用したため2本コイルから出ているリード線のうち1本が折れてしまいました。
このままでは、使用できませんので、コイルを解いてみました。簡単な作業です。このボイスコイルは、太さ約0.2ミリの丸銅線で、二重に巻かれています。
解き方は、ボビン外周に銅線を挟んで上から紙を被せていますので、まずカッターで紙を切り銅線を出すことです。
写真の向って右側のリード線は、二重巻きの外側の巻き線です。従って向って左側の巻き線は、二重巻きの内側の巻き線です。
私の場合は、両方の巻き線を2周程、解きましたが、固定抵抗の値は、約0.5Ω低下しました。
両方のコイルを解く必要はなく、折れた方のみでよろしいと思います。
解いた方の銅線は、同じ位置で接着剤で確実にシールするなどして、スピーカー本体に触れることのないように絶縁に注意してください。
半田付けするリード線の先端部は、サンドペーパー等で被覆をむいてください。
因みにオリジナルのボイスコイルは、エッジワイズ一重巻き(断面が四角のリボン状の線を隙間なく巻くこと)です。