まず、下の4枚の写真をご覧下さい。
違いがおわかりになりますか。
E140や2205用のコーン紙にダストキャップを置いたものです。
実は、ダストキャップ(以下DCと略します。)の種類を変えて置いてみました。
写真の光線の影響で違いの判別が難しいと思いますが、肉眼で見るとかなり違いますので、今回比較をしてみました。
テレビでやっているアハ体験ではありませんが、上から下の写真にしたがってDCが大きくなっています。
この4枚のDCは、当社では、通常販売している物です。
私の好みですが、やはり小さいほうが、締まって見えるので好きです。
F特にも影響すると思います。計測したことはありませんが、小さいほうが、音もシャープになるのではないかと思います。
では、大きいDCがなぜ流通しているのでしょうか。
その答えとして理由が二つあります。
まず1番目に交換用のDCは、従前のDCを取り除いた痕(接着剤の痕等)が残りますので、それを隠すために大きく造られています。
2番目の理由としては、背の高いボイスコイルがあげられます。
交換用のボイスコイルは、汎用のものを使用した場合オリジナルコイルよりボビン(コイルの巻型)の高さが高い場合がありますので、DCもそれに対応してボイスコイルに干渉しないように凸を高く直径も大きくしているのです。
なお、背の高いボイスコイルは、ボビン上部を切り取れば、大きいDCは必要ありません。
写真の解説です。一枚目は、#DCP4124という平たい直径104.7ミリのDCです。
JBL 2121用として逆使いしたり、アルテック用としてセンターメッシュ付に改造して使用されています。
他のDCより凸が小さいので平らです。
二枚目は、#DCP4125という直径104.8ミリのDCです。
130Aのキットなどに使用されます。凸の高さも丁度良く、直径も大きくないのでバランスの良いDCです。
製造中止になりましたが、後述の#DCP4406をカットして同じものを造ることが出来ます。
三枚目は、#DCP4300という直径109.2ミリのDCです。
前の4125に比較して約5ミリ直径が大きいです。背の高いボイスコイルに使用されています。
四枚目は、#DCP4406という直径111.9ミリのDCです。JBL38センチ用としては、最大のDCです。
写真では、わかり難いですが、大きいので存在感があります。
以上比較しましたが、写真だけでは、違いがわかり難かったと思います。
リコーンキットでは、上記の理由で大きめのDCが組まれていますが、ご希望のサイズにカットして納品 出来ます。
(加工料は無料です。)ご希望があれば、お申し付け下さい。