JBL LE8-1を買いました。有名なLE8Tではなく、LE8-1です。
この LE8-1は、その細部から、LE8Tよりさらに古いモデルということが想像されます。
このユニットは、ランサー33から外したものだと前所有者が申していました。
表のフレーム部分が黒く塗装されています。写真では、見えませんが、LE8Tのようなヘアライン仕上げは、ほどこされていなく、金型の痕が所々に見えます。
エッジもゴム系の白いエッジ(JBLでは、ランサアロイと呼んでいます。)です。
しかし、経年劣化でカチカチに固まってコーン紙が前後に動きません。
こんな状態ですが、裸のままアンプに繋ぐと、第一声を聴いて、
横で仕事をしていた家内が、“このスピーカーいい音ね。”と言ったのです。
私もいい音と思いました。こんな、古く汚れたスピーカーから、良い音が出てきたギャップにビックリしました。
確かに、エッジが固まっているので、低音は、出ませんが、中音から高音にかけて、非常にクオリティの高い音です。
このスピーカーに限らず、30年以上前のスピーカーが、最新のものと引けを取らず音楽を鳴らすことは、素晴らしいことです。
他の家電や、趣味の世界では、あまりないことです。
やはり、1950年代から80年代頃に製造されたビンテージスピーカーは、ちょっとメンテナンスすれば、往年のパフォーマンスが可能になることが素晴らしいことです。
だから、JBLやアルテックその他のビンテージスピーカーがいまだに高額で売買されているのです。私もそのメンテナンスのお手伝い(パーツ販売)が出来て幸せです。
そのようなことをちょっと鳴らしたLE8-1を聴きながら思いました。
写真は、LE8-1です。フレームが黒く塗装されています。黄色いエッジは、ランサアロイです。カチカチに固まっていますが、
完全にオリジナルであり、部品交換されていません。
裏側です。ボックスに収納されていましたので、キレイです。塗装は施されていません。
簡単な、シールにLE8-1と表示されています。
分厚いマグネットのトッププレートです。ボイスコイルの巻き幅が狭いので、ショートボイスコイルを形成します。緑と黒線は、ランサー33の内部配線であり、半田付けされています。写真では、見えませんが、コーン紙に、LE8-101と表示がありました。