最近、JBL 10センチ口径のボイスコイル(以下VCと記します。)用の色々なダンパー(スパイダー)を取寄せて、研究していま
す。
今回は、コーン紙の奥行きを短く出来るダンパーのご紹介です。
リコーン作業で重要なことの一つに、VCやコーン紙の高さ調整があります。
例えば、コーン紙の奥行きが深い(長い)とダンパーを押してVCも押し下げ正しい磁界の位置にVCを設置することが難しくなりま
す。
さてこのダンパーはそのような場合に1~2ミリですが、コーン紙の奥行きを吸収できるものです。
それは、ダンパーの内周がリップダウン(端が下向きに下がっている)しているからです。
FS6994C と FS7009Bは、下のデータシートのとおり、内周がリップダウンしていますので、その部分にコーン紙の
先端が入ると奥行きが相殺されるのです。参考にFS7000Cは、内周がリップダウンしていませんので、コーン紙の奥行き
を吸収しません。
左がFS7009Bで右がFS7000Cです。VCに取付けたところです。FS7009Bの方のVCに接している周辺は、下がって
いることが分かると思います。反対にFS7000Cは、VC周辺は、平坦です。
下の黒いFS7009Bは、内周がリップダウンしていることがわかります。上のFS7000Cは、平坦です。