JBLD260(D208) のリコーン その1 分解編

 JBLD260(D208) のリコーンをしますので、そのレポートを数回にわたって

行ないますのでよろしくお願いいたします。

当社には、先日ボックスが完成したJBL LE8-1というユニットがありますが、

それと比較してもこのJBLD260(D208)は、音に全くメリハリが無く、本来の音が出ていないので、

思い切ってリコーンすることにしました。

このリコーンは、D130等もリコーンと異なり、更に加工が必要です。

加工内容は、コーン紙のVC開口の加工、VCボビンのカット、ダンパーの加工等です。

皆様の作業のご参考に少しでもなればと思います。

JBLD260(D208)は、本来D130のミニチュアー版として、音質に定評がありますので、

割合多くのユーザーが、このユニットを所有しています。

 

 

このD260は、通常販売品のD208と違い塗装と銘版が異なります。

D130をサイズダウンしたもので、高能率な音質が期待できます。

全くD130を彷彿させる外観です。マグネットのセンターのフェルトが貼られている点がD130との顕著な

違いです。

コーンアッセンブリーです。部品個別には、ハイグレードなパーツが使用されています。

このユニットは断線していませんが、音が良くなかったです。その原因の一つにボイスコイルのセンター

出しが失敗している点です。ご覧のように、明らかにVCがコーン紙に対して傾いて設置されています。

これでは、良い音は期待できません。

VCは、丸銅線巻きですが、ボビンは確りしていました。