C45 メトロゴン用D130の実験リコーン  その2

今日は、リコーン作業を行いましたので断片的ではありますが、写真 で作業内容等をご説明いたします。

今回のリコーンの目的は、C45 メトロゴンレプリカに入れた D130 の低音が不満で、150-4cに類似したコーンを使用してよりパワフルで豊かな低音を目指すという実験プロジェクトです。

奥行きが130系コーン紙と比較して約10ミリ長いコーン紙を使用していますので、厚いガスケットでフレームを高くしてコーン紙が納まるように作業しました。

 

リコーンの作業を始める前にです。やはり以前接着剤や汚れを取り除くことが、失敗しないリコーンの基本だと思います。

特に、ギャップに詰まったゴミは、音に関係しますので、このように両面テープを紙に巻いて、ギャップにさしこみ

汚れやゴミを取り除きます。

ボイスコイルの引出し線にリード線を半田付けしておきます。

D130 場合 ボイスコイルの上端から8ミリの所に印を回りに付けます。その印の位置にダンパーを接着します。

写真では、コイルが上下逆になっています。

接着したところです。

ギャップにセンタリング用のフィルムとボイスコイルを差し込みセンター出しします。ダンパーと本体を接着します。

コイルが、水平になるように接着します。

次に今回のリコーン実験の目玉であるガスケットの取付です。使用したガスケットは、厚さが、13.6ミリもあるので、

そのうち10ミリを使用して残りは廃棄します。するめいかの様に裂くと簡単に分けることが出来ます。

 

8本分 厚さ10ミリに裂いたところです。

D130のフレームをガスケットを使用して約10ミリかさ上げしました。

次は、コーン紙を取付ます。ついでにダンプ剤で、クロスエッジをダンプしています。今回は、豊かな低音を目指していますので、

エッジは柔らかいほうが都合がよいので、薄く1回のみ塗布しました。白く見えるのがダンプ剤ですが、乾くと透明になります。

 

コーン紙に2箇所穴を開けてリード線をターミナルの方に半田付けして繋ぎます。

最後に、コルクガスケットを取り付けて完成です。

横から見るとこんな感じです。奥行きが約1センチ長くなっています。

ガスケット部分のアップです。

約1センチ奥行きを伸ばしただけですが、ご覧の様に、コーンのカーブは、アルテック515と同じ位に急傾斜になっています。

C45 メトロゴン レプリカに取り付けての試聴は、後日記載します。