1958年のオリジナル図面によりますと製図番号C44-39(バックパネル)は、素材が12ミリ厚のパーティクルボードになっています。
このバックパネルは、ウーハーのバックチェンバーに蓋するもので、同時に2つのネットワークを取り付け、その上パワーエナジャイザーも取り付けられる重要なパーツです。
そのバックパネルが頼りない12ミリ厚のパーティクルボードとは、オリジナル設計図の間違いではないかと疑いました。
1958年以降に製作されたと思われるパラゴンの写真を見たところ、38センチウーハーの強烈なプレッシャーのかかる箇所ですから、厚く補強が施されていました。
従って1958年当初は、図面通り製作されたようですが、その後すぐ改良されたようです。
今回のレプリカ製作は、忠実再現がモットーですが、このバックパネルは、オリジナル図面に従わず、その後の補強されたモデルを真似て製作します。
なお、バックパネルを本体に取り付けて、それを後ろから見た場合、中央付近にウーハーを設置しますので、2個のネットワークは、下部に横に並べて配置になります。