C44-100 JBL パラゴン レプリカ製作 110 音質等 雑感

完成してから、試聴を繰り返しています。

ドライバーとウーハーは、殆ど使用していないユニットなので、この2週間程で、少しは滑らかになったような気がします。

まず、装着ユニットです。

ツィーター:JBL 075H 実は、私のツィーターは、パーツの寄せ集めです。もとは、075、2402、2405でそれを分解して一番良いパーツで075を組んでいます。

 

ドライバー:TAD4001 PAの現場で使用されているパイオニア製のドライバーです。375よりもワイドレンジです。 ベリリュウム ダイアフラム。

 

ウーハー :JBL K145 ベース楽器用40センチウーハー。フィックストエッジですが、低音が柔らかく豊かです。

 

パラゴン レプリカが完成するまで、D55 エベレストを聴いていましたので、インプレは、それとの比較ということになります。

まず、パラゴンレプリカは、オールホーン型ですので、やはりホーンくさい音がします。

特に低音は、カットオフ周波数が高く、聴感上、70〜80ヘルツと思われます。

これは、低音ホーンの出口が、48㎝X58㎝しかないため仕方ないといえます。

D55 エベレストに入れている同型のK145は、バスレフボックス効果でかなり低い音まで再生しますが、パラゴンでは、カットオフ周波数以下の低音は出ません。

同じK145でも全く鳴り方が違います。

 

しかし、パラゴンの音が痩せているかといえばそうではありません!

かなり豊かな低音です。

これは、かなり箱鳴りがあるようで その効果だと思います。

従ってやや制動が無い低音のようにも聞こえます。

D55エベレストの方は、大きい躯体ですが、厚い合板を使用して鳴きを抑えていますので、明瞭な制動のきいた低音です。

別の観点から、低音ホーンロードは確実に機能しています。

なぜなら、4インチダイアフラムを持つドライバーに負けない強い音が出ています。

D55エベレストよりも K145 ウーハーは能率が 2デシベルほど音が大きくなったように感じます。

現にコントロールアンプのボリュウムが5分位低くなりました。

K145は、特異なウーハーです。

まずJBLでは、珍しい40㎝口径で、フィックストエッジであるからです。

コーン紙形状は、口径が小さく、奥行きが深い 150 4C 系のものに近いです。

マグネットは、LE15系のものに近く、130系よりも大きいです。

能率は、98デシベルですが、パラゴンに入れると聴感上能率が上がって100デシベル位になるのではないかと思います。

 

次に、バランス面です。

以前にD55エベレストのウーハーK145とTAD4001∔H5038の組み合わせで鳴らしてみましたが、ドライバー∔ホーンの方が音が強くて、酷い音でした。

しかし今回パラゴン レプリカボックスに同じユニット入れて試聴していますが、バランスよく鳴っています。

恐らく、パラゴンの場合、中音ホーンの向きが絶妙で、ドライバーから発した音をリフレクター板に反射させることで 本来強烈なエネルギーのドライバーからの音を和らげて良いバランスにしているようです。

このバランスの良い点は、やはりパラゴンの設計ポリシーが素晴らしいようです。

全体的にレンジはナローです。ツィーター075は、音に力がありますが、スーパーツィーターの領域までは出ていないようです。

ウーハーとのバランスを考慮して075を使っているようです。

 

今後は、さらに鳴らしこんで少しでも好みの音にするように工夫したいと思います。