パラゴンは、1950年台末期から1980年代前半まで製造されていたので、それに関連することの一部が伝説化しています。
例えば、米松合板を使用した 個体は存在するかというものです。
通常のパラゴンは、主要材料は、パーチクルボードです。
米松合板を使用したパラゴンは、いかにも音が良さそうです。
米松合板は、日本国内では、入手が難しいので現在でも希少価値があります。
ヤフオクで最近米松合板を使用したパラゴンを見つけました。
こちらで確認してください。→ https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/p536880789
全体的に仕上げがたいへん素晴らしくタダものではないオーラを感じます。
細部を見ていくと木材パーツが異なることが分かります。
一見してわかるのは、前足上部の形状です。
これは、最初期のモデルですが、該当箇所が細身で素晴らしい曲線になっています。
年代が下るほど該当箇所が太くなるようです。
今後、米松合板を入手してレプリカを制作してみたいものです。
私も、この太さの違いは、以前から気付いていたので、細→中→太の3種類を削ってみました。
同じ条件の写真ではないと思いますが、違いが分かりますか。
こちらは、第一製造ロットの前足です。設計図の通り削ったのですが、これが米松パラゴンのそれと一番近い形状です。
これは、第二製造ロットの前足上部です。直径を2ミリ程太くしてみました。
こちらは、試験的に太くなるように削ってみました。 こちらも良い曲線が出ていました。