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以前にこの店長日記に書きました、EBY社のスピーカーターミナルを仕入れましたので、さっそく当店のスピーカーに装着してみました。
たばこを吸わない部屋で、10年以上使用していたスピーカーですが、スピーカーターミナルを外してみると、金属の腐食が見つかりました。
やはり、ビンテージスピーカーは定期的にオーバーホールが必要だと感じました。
当店は、スピーカーのリコーン品を扱っていますが、スピーカー自体は、車のタイヤと違い、摩耗する箇所は全くありません。
ただ、長年に渡って使用していると、コーン紙などにへたりや劣化が発生し、音質の劣化が気がつかないうちに、始まると思われます。
従って、やはりスピーカーは、一概には言えませんが、20年はコーン紙等はもたないのではないかと思っています。
通常の使用で、アルニコ マグネットは多少は減磁しますが、特に着磁する必要を感じたことはありません。
リコーンして、コーン紙がパリッとすると音もパリッとするから、その必要はないと思います。
以上、持論を述べましたが、さて新しいEBY スピーカーターミナルに換えて音は、どう変わったでしょう?
概して、大きな違いはありませんでしたが、気持ち音がクリアになったように感じました。
交換したのは、TADのドライバーとJ BLのウーハーです。
今回、JBL2220 と JBL K130 をリコーンする機会がありました。
厳密には、両方プロの現場で使われるものですが、K130の方は、コンシューマー用のD130とほぼ同型です。
オーディオ歴30年以上の私ですが、今回はじめて気が付いたことを紹介します。
昔から、プロ用とコンシューマー用は音が違うと言われてきましたが、何故音が違うのか理由がわかりました。
風評ではコンシューマー用の方が音が良いとされています。
どこが違うかというと、手に持った感じが2220の方が、かなり重いのです。
こんなに違うとは思いませんでした。
実際計ってみると、500gも違いました。
又、外型はプロ用の方が奥行きが1センチほど、大きいです。
磁気回路は2220の方は、テーパーが付けられ、少し細身に見えます。
一方K130の方は、丸味があって安定感がありそうです。
以上から、マグネットの大きさは同じでも2220の方が、磁気回路の奥行きが深く、おそらく鉄を多く使用した磁気回路になって、より強力な磁気回路を構成しているのだと思います。
従って、やや磁気回路が弱い130系は2220に比べて、豊かな低音が出るのではないかと推測されます。