2015年5月

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昨日新入荷したJBL LE8T用 アルミボイスコイル(#1305-8 AL)を使ってリコーンしました。

リコーン後、すぐにアンプに繋いでオリジナルと比較試聴しました。

鳴らし込んだオリジナルLE8と、リコーンした直後の2115の比較試聴は、条件が違いすぎます。

確かに、同じ傾向のJBLらしい歯切れの良い音が出ていると思いました。

一聴して感じることは、確かにオリジナルに近づいているが、あと一歩の繊細な音楽表現が少し足りないとは思いますが、リコーンした直後ですので上々ではないかと感じました。

また、ボイスコイルの耐久性を調べる為に、コーン紙が前後に大きく動くほどの大音響で連続鳴らましたが、まったく問題ありませんでした。

 

リコーンしたのは、JBL2115です。リコーンする前にユニットのクリーニングを行なっています。厚紙に両面テープを貼り、ギャップに差し込んでクリーニングしました。やはり少し鉄粉等が付いているようでした。

因みにLE8T・2115のプレートは厚く12.7㎜もあります。その中に均等にボイスコイルを入れなければなりません。

 

2本にリボン線は、太いので約半分の太さにカットしました。

 

ボイスコイルの上端から、ダンパーまでの距離は10㎜としてキャリパーで印をつけました。

 

リボン線とリード線は、予備ハンダしてから直角ハンダ付けしました。

ダンパーとボイスコイルを本体に入れてセンタリングしてから接着します。

ダストキャップの接着、リード線のターミナルへのハンダ付け等が残すのみです。

米松合板製の約42リットルのボックスに入れていよいよ音出しです。

右がJBL LE8-1 オリジナルです。エッジのみ交換済です。箱は、JBL43モニターをまねして製作したものです。

 比較試聴しているところです。

 

多くのお客様をお待たせいたしましたが、遂に新しいLE8T用のアルミ ボイスコイルが入荷致しました。

このボイスコイルは、オリジナルと同様のアルミリボンエッジワイズ巻です。

ボビンの芯はカプトン製で、周りはクラフト紙を2重巻しています。

コイルは、アルミリボン線を隙間なくびっしり巻いていますので、コイルのモーションもより正確になると思います。

また軽量で剛性が高いので反応の良い音になるのではないかと思います。

販売中ですのでよろしくお願いいたします。

 

2本のリード線は、ボビンのなかごろから出ていますので、アルミダストキャップとの接触リスクが少なくなりました。

アルミリボン線コイルは、触ってみると、きめ細かくびっしりと巻かれていることがわかります。

シルバー色のリード線は、ハンダののりは良好でした。

ここ数日あまり話題にならない仕事ばかりで、店長日記をさぼっていました。

実はパラゴンのパーツのカットを行なっていますが、まだ正確なカットではなく、大雑把にカットしている段階です。

パラゴンで前の飾り足を除いて、一番大きい無垢材のパーツは、裏側にあるバックパネルサポートです。

大きさは、長さ約65㌢、幅10㌢、厚さ4㌢です。

この場合は、まず4㌢厚の板物にしてそれからパーツの形状に加工します。

今日は、板物を12インチ(約30㌢)ジョインターで4㌢厚のパーツ用材料に加工しました。

やはり機械の能力は、素晴らしく 数回機械に通しただけで希望の厚さに加工できました。

 

 

未加工の無垢材は、この写真のように、少し反っています。

 

一度このジョインターに材料を掛けると、このように平らになります。接地している下の面をご覧ください。

吸い付くように平らになっています。

幅が30㌢ある米松材を加工しています。

このジョインターンの全貌です。

幅約30㌢のスパイラルカッターに板面を削ります。

単相200ボルトで動きます。

先日、この店長日記で紹介しました、当店の販売商品フランスの雑貨、コテターブルの展示用カップボードですが、
現在まだ、制作途中です。

 

この食器棚(カップボード)は、フレンチスタイルをイメージして作っていますが、参考にしているのは、イギリスの1700年代のインテリア様式クイーンアンです。

我が家にある家具の参考書をみてデザインしてみました。

クイーンアン様式は、ロココ式の優美な曲線が特色ですが、比較的デザインはほかのロココ式に比べて、控えめなのだそうです。
けれども、下のように線を引いてみたところ、見た感じは控えめというよりは、少し賑やか(笑)な感じになりそうです。

下図のように複雑なものは、ちょっとまだ作れませんので、簡略化してみました。

 

続いて…

看板も作成中。

昨年から月に1回、トールペイントを習っていまして、図案を下のように作ってみました。
カップ&ソーサーの横にはバラの花を添えるつもりです。

自宅にある木材を継ぎ足して、以下のように主人に作ってもらいました

 

配色はこんな感じを予定しています。
トールペイントの先生に教わりながら、綺麗に仕上げられるといいなぁ、と思っています。

昨年秋にフランスから輸入を開始したコテターブル用のテーブルウェアディスプレイ用カップボードを製作しました。

パラゴンの製作を休止して、こちらに集中しています。写真では、小さく見えますが、高さ190㎝、幅130㎝、奥行30㎝

です。

本体は、スピーカーボックス用の19㍉厚MDFで製作していますから重く堅牢です。

 

 

パラゴンのオリジナル設計図では、全体の約20%のパーツをPine Lumber(パイン材(松材))で製作するように指示されています。

松材使用のパーツは、幅が100㍉以下の小さいパーツが主です。

また、使用する松材の厚さは、殆どが3/4インチ(19㍉)です。

この19㍉厚板は木材屋さんでも一般的に販売されていない特殊な厚さの物です。

今日は、ストックしていた長尺の米松材を玉切りし19㍉板に加工する準備を行いました。

 

この米松材は、もともと建材としてストックしていたものですが、今後建材として使用する予定がないので、

19㍉厚板に加工するようにしました。節が少なく良材です。材としては、ヤニが多く重く確りしています。しかし

ヒノキのように木肌は細かくありません。

ゴールデンウィークになり少々時間が出来ましたので、パラゴンのパーツの切出しを始めました。

私にとって、パラゴンレプリカの製作は、ここ10年来の念願でした。

C45メトロゴンとDD55000エベレストのレプリカ製作で自信が出来たので、

自分用に最高のパラゴンレプリカを製作しようと思っています。

完成したパラゴンレプリカで大音量の音楽に浸ることを頭に描きながらの製作です。

 

JBL オリジナルの設計図に基づいてのカットです。各パーツは、殆ど複数同じものが必要になるため、原型となる

パーツを赤くペイントしてそれを基本として複製を製作しています。

 

075用のツィ-タ-ボックスです。全てこのパーツは米松無垢材を使用するように指定されています。

右チャンネルの大きなパーツを仮組立てしているところです。片チャンネルですが、やはり巨大な躯体になります。

ウーハーの前の音道です。フロントホーンですので、入口は狭く絞られています。

ウーハーのフロントロードホーンを前から見たところです。前面には、曲面のカバーを取り付けますので本来前から、

内部を見ることは、出来ません。