2015年10月

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パラゴンは、外見からはよく見えませんが、素晴らしい低音ホーンを内部に有しています。

よくもこのような形状のホーンをあの箱型に組み込んだものだと製作しながら思いました。

ウーハーの音の入口からホーンの出口まで、見事なラッパな形状なのです。

設計が天才的で、 寸法を正確に出して見事に折り曲げているところが、独創的です。

60年前に天才がいて、真似できないデザインで、音でも感動を与えれる名器を製作したことは、驚くべきことですね。

 

最近製作作業が進んでいません。

低音ホーンの入口バッフル板です。上下に滑り台ような板で入口を絞っています。

ホーンの中ごろです。壁に板を立てて次第にホーンロードを広げています。ここの設計が巧妙です。

同じところですが下の部分をズームしてみました。隙間なく組立ました。

ここが音の出口です。ラッパ状になっていますからこの部分が当然一番広いです。

 

フロントの一部分を除いてほぼ組立が終わりました。後ろからの写真です。

裏蓋は付けていない写真です。

 

隙間なく組立しています。

米松材のピラー(柱)で、ウーハーボックスの一部を形成します。

裏蓋です。LX5とN7000の開口を設けています。13ミリ+19ミリの32ミリ厚のずっしり重い裏蓋です。

裏蓋を取り付けたところです。ウーハーボックスは、約56リットル(内寸)です。LE8 Tがちょうど良いくらい

の容積です。因みにパラゴン片側あたり527リットル(外寸 箱のみ寸法で足等は含まれず)で巨大な箱に

なります。

このようにカバーしています。

厚さ32ミリの裏蓋のネットワーク開口部です。

本日も組立しました。

JBLのオリジンナル設計図でほぼすべてのパーツを材料からをカットして組立しています。

設計図は、正確と思っていましたか2〜3のパーツでサイズ誤り等ありました。

私のカットミスもありましたので、今日はそれを修正していました。

本当に実際作ってみないとこのような不都合は、わからないです。

それにしても、パラゴンになると接着剤を大量に消費します。

3種類の接着剤を使用していますが、使用量はメトロゴンの比ではありません。

メトロゴンでは、線と線の接着でしたが、パラゴンの場合は、面と面の接着も多いからです。

あのボックスの中にインナーホーンとアウターホーンが入っているため、それを外皮で覆う2重構造だからです。

 

組立が進みました。まだ完成していませんが、良い感じで製作は進んでいます。

 

インナーホーン内部です。殆ど隙間なく組立しています。

バッフル板

アウターホーンと底板の接合部分です。

フロント部分を下から見たところです。左が、リフレクター板 厚さ9.5ミリ、その右インナーホーン壁 厚さ

13ミリです。2重構造で厚み確保しています。

リフレクター板の上部裏側です。厚い部分で引っかかるように設計されています。

リフレクター板の裏側です。

木ネジが見立ますが、設計図の通り製作しています。

左側のボックスのみ組立順を確認しながら組立ています。

左側がバッフル板でホーンの入口です。滑り台のような板を付けて絞っています。

ご覧のように正確にカットしているので隙間がなく組立しています。

飛行機のウイングのような形状のセパレーターです。インナーホーンの中程に取り付けています。

音質に影響しないと思いますが、箱の補強には有効でしょう。

接着剤と木ネジを併用して本格的組立てを行なっています。

前回もお話したように、設計図に組立て手順は記載がありません。

パーツの配置が複雑で、ポイントになるパーツの取付位置が少しでも ずれると、後で付けるパーツも大きな影響を受けます。

だから試行錯誤で慎重に行っています。

本来ならば、複数台同時に組立てした方が効率が良いのですが、とりあえず左側のボックスを完全に組立てようとしています。

 

下の写真は、底板のグルーブロックです。このようにパラゴンは、外周にグルーブロックを装着しています。

メトロゴンには、採用していないグルーブロックです。やはり設計者が異なるからこのように細部が違うのです。

昨日から、接着剤と木ネジを併用して、仮組立ではなく、本組立を行っています。

これまで本組立が出来なかった理由は、本体が複雑すぎて、どこから組立してよいか判断がつかなかったからです。

設計図はありますが、組立手順は書いていません。

JBLの職人に会えるならば、お金を出してもノウハウを聞きたいくらいです。

設計図があってもオリジナルと同じものを作ることは難しいです。  

さて、パラゴンは、大きいので細部は大雑把だと思われがちですが、実は精巧に設計されています。

その例として板と板の接合部分 をお見せします。

 

右の箱の角です。板の一方約6ミリ削ってから、片方を接合しています。さらに、上下にクリート(角木)を取り付けて木ネジと接着剤

で固定しています。非常に 強固にしています。

下から見たところです。

アウターホーンに設計図通りにネジ穴を開けたり、小部品を取りつけて、本体取付の準備を行いました。

左右のアウターホーンは、ミラーイメージで全く同じように製作しています。

075のハウジングは、この棚にのせて設置します。

接着剤が乾いていませんが、075ハウジングを置いたところです。本来木ネジ留めで着脱可能です。

隙間がある理由は、ハウジング全体に黒いネットをかぶせるようになっているので、開口が大き目になっています。

内側からの写真です。

アウターホーンを確りと接着しました。

音漏れがあるとまずい箇所なので、曲面は特に隙間ができないように丁寧に木ネジと接着剤の併用で製作しています。

右チャンネルのアウターホーンです。375ドライバーと075ツイーターを取り付けるための開口を設けています。

このように全く隙間が無いように板を曲げて接着しました。

内部から見たところです。全く隙間なく板を曲げて接着しています。おそらく水漏れもしないと思います。