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今日は、突板の販売業者に行って来ました。
そこで、厚さ.55ミリで裏に和紙を張るということで、注文することにしました。
.55ミリ厚は、突板としては、厚物になりますので、良いものができるのではないかと思います。
こちらが、第二製造ロットで使用するウォルナット材の板目突板です。
こちらは、今後使用するかもしれないアフリカンマホガニー材の正目突板です。
第二製造分のパーツの切り出しや、突板や、ホーン、金属部品他の手配を行っています。
オリジナルのパラゴンも製作年度によって、仕様が違うらしいのですが、あまり外見上差異は分かりません。
裏蓋や、使用されているユニットで違いは分かるのですが、本体の形状の差異は、殆ど区別がつきません。
私の持っている新旧設計図では、明らかに形状が異なるパーツが散見されます。
それが組みあがると、外観の差異は殆ど無いのです。
パーツのサイズも、新旧で異なります。
当時の設計者は、旧設計図で製作が困難なパーツは、製作を簡素化する目的で設計図を変更したようです。
明らかに新設計図の方が、パーツが簡素化されています。
しかし、オリジナリティーは、旧設計図の方がありますので、私の製作しているパラゴンレプリカは、旧設計図を忠実に再現してい
ます。
例を2つご紹介します。
底板の取付ける小部品ですが、旧設計図では、断面が6角形です。
新設計図では、断面が3角形です。
次に、ホーン内部に入れるスペーサーです。旧設計図では、変形四角です。
新設計図では、製作し易い平行四辺形です。
第二製造ロットの突板サンプルを入手しました。今回製作分は、ウォルナット材の突板(板目)を使用する予定です。
まだ、業者と交渉中で、最終品のサンプルではありません。なるべく確りした厚い突板(0.5〜0.7㍉)を使用したと思って
います。
この突板は一見問題ないように見えますが、欠点があります。わかりますか?
それは、木目です。細い突板を数本貼って1枚の大きな突板にしているのですが、通常は、ブックマッチ
(左右対称になるように配置すること)して貼っていないので、木目が調和していないのです。
木目自体は、正にウォルナット材の特長が良く出ているのですが残念な突板です。
JBL LE14用のリコーンキットが入荷しましたので紹介いたします。
コーン紙は、表裏に白いコーティング剤が塗布されています。そのためコーン紙の重量が増して
約70gあり、低域を伸ばしています。
重いコーン紙に組み合わせるボイスコイルも、重量級です。巻き幅が、19ミリもあります。銅リボン線エッジワイズ
巻きです。
リアレッグの写真です。パラゴンの巨体を支えるためにかなり太い足です。
本体の底板にボルト3か所で強固にとりつけます。
取付け方向がありまして、右方向が、前面で、左方向が、裏蓋方向です。
パラゴンの後ろ脚(以下リアレッグと表示)は、底板の奥に左右の箱の各2個ついています。
正面から低い椅子に着座して見ると目立ちませんが見えます。
艶消し黒の塗装を施して目立たないようにしています。
レプリカを製作するにあたって、目立たないパーツではありますが、同じ形状のものにしたいパーツ です。
機能的には、高さ調整機能付きで、幅267センチの左右の箱のレベル調整ができます。
実際の高さ調整は、+10ミリ~-10ミリくらいの範囲で可能 です。
パラゴンのリアレッグは、独特の形状です。恐らく市販品から調達したのではなく、特注品ではないかと思って
います。
底板には、3か所づつボルトで固定します。
足の裏には、音響的に有利になると思いませんが、フェルト等を貼る予定です。
最近、懸案事項が終了し、少しずつ以前の製作モードに戻りつつあります。
C44 パラゴン レプリカの制作は、予約のお客様をあまり待たせるわけにいきませんので、業務として毎日作業します。
もう一つの音の良いスピーカーDD55 エベレスト レプリカは、未仕上げの状態で、リスニングルームにおいても残念な外観です。
塗装や仕上げすると、恐らく音も良くなるはずですから、パラゴンレプリカ製作と並行して、余暇に仕上げ作業を行う予定です。
またその作業の様子をレポートいたします。
このような状態で部屋の片隅に、半年も置いていました。 巨体の為、どうやって動かそうか思案中です。