2020年4月

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政府の緊急事態宣言が出てから2週間以上経過いたました。何とか感染拡大を抑え込んでほしいものです。

私の方は、パラゴン製作再開までの充電期間で、販売の仕事がない時は、自宅周りを清掃をしたり、300Bシングルアンプの製作したりしています。

そのアンプ製作ですが、AC電源回路を配線したところで、作業がストップしています。

というのは、アース回路をどうするか思案中だからです。 

 

いろんなアンプ製作の大家の先生の回路を参考にしています。アース回路は、佐久間先生のアース母線回路を参考しようと思っています。 どのようにすれば、配線が音質に効果的なのか、試行錯誤するのがパズルのようで楽しいのです。

AC回路の配線は完了して、パイロットランプが点灯したところまで確認しました。

真ん中と右の開口は、それぞれチヨークと出力トランスの開口です。 現在2A3シングルアンプに繋いでエージング中ですので、

配線までこのままに作業を進めます。

AC電源の配線には、16AWGの太い銅単線を使用しました。このワイヤーは、1920~30年代の古い電線であり絶縁が心配なので

熱収縮チューブを被せています。

先日、お客様のもとへパラゴンレプリカを納品いたしました。たいへんありがたいことにお礼のお言葉とお写真が送られてきました。 そのお写真を見て、制作の苦労が思い出されて安堵いたしました。 2月から続いているコロナ騒動の時期も重なり、納期がたいへん遅れまして、 お客様には、多大なご心配をおかけしていましたので、より感慨深いのです。お客様には大変感謝しています。

 

この写真を見ただけでかなり広いリスニングルームということが分かります。 壁面・床・天井のすべて木でくみ上げられた素晴らしいお部屋です。

 このパラゴンレプリカの概要ですが。 米松合板仕様です。 ウォルナット板目の突板にマホガニー色のステインを使用しています。 AB級19㎜マリン米松合板を約80%の箇所に使用しています。 意外と思われるかもしれませんが、米松合板は、パーチクルボードよりも約20%軽いので響きが明るく軽いようです。パーチクルボードを、拳骨で叩くと「ボン」と低い音ですが、米松合板では「コンまたはカン」ようなややかん高い音が出ます。それが、米松合板は響きが良いと言われている理由のようです。

向こう側にDD55 エベレストと三菱NHKモニターが見えます。 どちらも音の傾向は全く違いますが、名機ですね。 

レコードジャケットからお客様は、ジャズレコード愛好家ということが分かります。

DD55エベレストや三菱NHKモニターが小さく見えるたいへん広いお部屋です。 まさに大型スピーカに最適なお部屋ですね。

広いお部屋は、空間の容積が大きいので、制約なく開放的に鳴るようです。

天井も、開放的な構造になっています。おそらくこの構造を採用したのは、大きいスピーカーを良い音で鳴らす目的でお部屋を設計されたと思います。床面積が広いので、スパンを支えるため巨大な梁が交差しています。

 新型コロナウイルス感染が怖くて、どこにも出かけず作業場でアンプ製作しています。

配線材料が先週届いたので、パーツの取付を始めました。 

 

3本の真空管を挿してみました。シャーシの色はトランスケースにに合わせてシルバーハンマートーンです。

伊藤アンプのパーツ配置のデザインを取り入れたのですが、その通りに真空管を配置したら接近し過ぎにも見えます。

 しかしこのような縦長のデザインも悪くないです。

中心にサンガモの電流計を配置しました。アンプが重いのですべての操作は、前面で操作できるようにスイッチ等配置しました。

内部のサブシャーシには、メタルクラッド抵抗など取り付けました。

 

昨日、完成したパラゴンレプリカをお客様へ出荷いたしました。

いつも思う感想です。 

約3か月間の制作期間に丹精込めて制作したので、わが子を旅立たせる気分と思われるとお考えでしょうが実は違います。

学生時代の試験が終わった直後のやり切った感に近いのです。 試験が終わって解放され別の作業も行いたい気分なのです。

 

本体はパレットに載せています。 狭いところも通れるように脚をすべて外しています。

段ボ―るを巻きました。

リフレクター板も確り梱包します。

輸送はヤマトホームコンビニエンスにお願いしています。 全部で5個口の貨物です。