2020年10月

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明日から11月ですね。 明日に、ことし2台目となるパラゴンレプリカを出荷致します。

パレットに載せて梱包します。

センターで分割されていますが、杢目は、一見連続しているように見えますが、そうではなく、左右対称の杢目になるように貼っています。オリジナルは、この部分が連続した杢目になっています。

右箱の杢目は 天板から側板へ連続しています。

ホーンとフロントレッグもこれから梱包です。

 

パラゴンレプリカの製作は、以前に最高峰への登山に例えましたが、全くその通りだと思っています。

登頂(納品)のために、頂上近くのキャンプで登頂に成功するまで、アタックするところが似ているからです。

製作作業も最終盤です。リフレクター板を取り付けて、前脚とホーンも取付てみました。

 

左右本体を 前後のウェッジクランプ6個で強固に連結してから、リフレクター板を差し込みました。 全幅267㎝で非常に

存在感と迫力があります。

側板の塗装です。50%の艶消し塗装で、ウォルナットの杢目が程良く見えます。

右ホーンのサイドです。ホーンには結晶塗装を施しています。フロントレッグは、ウォルナット材無垢(一部貼り合せ有)を使用しています。

JBL 2450ドライバーのダミーを使用して位置調整中です。2450は、375等に比べてひとまわり小さいです。

左のホーンとフロントレッグです。

左ホーンを横から見たところです。ドライバーは、2450のダミーです。

 

 

 

滅多に入荷しない珍しいガウスウーハー用ボイスコイルのが入荷しました。

一見ガウス用ウーハーはJBL のパーツが流用できるように見えますが、口径が違うために

両者は、全く互換性がないのです。 ガウスユニットの球数が少ないので、修理パーツの数も

少なく珍しいのです。

 

ガウスのボイスコイルの特徴は、ダブルダンパーを採用しているので、その取付のため背の高いボビンになっています。

また、+-のリード線引出は、東西(または南北)の方向に出ていることです。内径は、JBL 用が99㎜に対してガウス用は、105㎜

もありひとまわり大きいのです。

このボイスコイルは、KVC9790-8L/Oという機種です。 カプトンボビンで丸銅線2重巻です。

 

使用される2重ダンパーです。 1本あたり2枚のダンパーを使用します。

 

塗る面積はごく狭いのですが、巨大な箱の向きを変えて塗装しています。

まだ下塗りですが、この工程で下塗りも完了です。

後の工程は、低圧スプレーで数回仕上げ塗装します。

左右本体4台分を同時に塗装しています。 

水平になる面のみを塗装しています。塗装+研磨の繰り返しです。

木材の導管に塗料が入り込み滑らかな平面になっています。

こちらが第一陣の2台です。

これが第二陣の2台です。

土曜と日曜にかけてホーンをBAKEOFF(べークオフ・焼付のこと)しました。

 

ホーンの内側と外側に結晶塗装を施します。使用する塗料・塗料の塗布方法・塗料の使用量・焼付の温度と時間など変数が多い作業です。私が独自で蓄積したノウハウで作業しています。

ホーンの塗装と並行して、本体も塗装中です。 地面と水平の箇所のみ塗装しています。