2020年11月

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明日から12月ですね。 今年は、コロナ禍に振り回された1年でしたね。

パラゴンレプリカの第6製造ロット(16~18台目)の材料カットを行っていますが、埃をかぶる作業で近況の写真がありません。

そこで、最近入手した真空管 の写真をアップいたしました。

 

レイセオンの6A3です。1946年製です。 2A3シングルアンプを制作予定でしたが、2A3が高価なので、入手しやすい6A3に

変更いたしました。 6A3は、2.A3のヒーター6.3V版です。2枚プレートです。 

レイセオンの有名な 4ピラーとして購入したつもりでしたがこれは4ピラー版ではなくガッカリしました。

しかし、精緻な造りの真空管です。 元箱はボロボロで、1931年と表示がありました。

左からフィルコ VT-77 ・シルバニア 5U4G・レイセオン 5U4Gです。

すべて 5U4Gです。 右のみレイセオンのオレンジロゴ入りです。 すべて吊りフィラメントではありません。

再びフィルコ VT-77です。 なんと1936年製の未使用品です。 300B アンプで使用中のRCA6C6の差し替え用です。

刻印の表示です。 未使用品で焼け等ありません。スモールパンチのシールド付きです。

パラゴン レプリカ 第6期製作ロット(16~18台目)のパーツカットに着手しています。

テーブルソーを使用しようとしたのですが、テーブル等が酷く汚れていたので半日かけて清掃+メンテナンスを行いました。 

テーブルソーは、使用方法によっては、非常に危険があります。 

1度だけですが、キックバック事故があり、身体的被害はありませんでしたが、窓ガラスと壁に破損しました。

その時、もしも腹部等に木片が当たっていたら、内蔵破裂だったと思うと、その時の事故が、いまだにトラウマになっています。 

従って汚れた状態で作業したくないのです。 メンテナンスと清掃を行い、道具を最高の状態にして、最高の仕事をしたいのです。

 

スペースがないので この上にパラゴンレプリカに右箱を置いて、組立塗装を行っていました。

スプレー塗装等で酷く汚れています。

鋳物製のテーブルトップを研磨いたしました。

フェンスの直角のアラインメントも狂っていましたので正しく調整いたしました。

テーブルトップは、このようにキレイになりました。 丸鋸は、テーブルソー休止期間中に刃砥ぎに出したのでシャープです。

 

  

 昨日、夕方に無事に通算15台目のパラゴンレプリカが、新しいオーナー様のもとに旅立って行きました。

いつもの感想ですが、パラゴンレプリカが消えた工房を見渡して非常に清々しい気持ちです。

丁度学生時代の試験が終わったときの気持ちと同じです。

パラゴンレプリカが複数台が工房にあると、圧迫感があります。 

なぜならば、最終仕上の工程の頃になると、 不用意な動作で、傷をつけたりすることがあるからです。

道具の落下や接触などで傷つけることがあるからです。

時には、その圧迫感に負けて、正直なところ、早く消えて欲しいと思うことが多々あります。

とは言ってもパラゴンレプリカ製作は本当に楽しいです。

息の詰まるなよう塗装仕上げ作業から解放されて、また木材カットなど木工など全く違う作業が新たに出来るからです。

刃物切れ味を感じつつ、思うようにカット出来たときは、木工の楽しみを感じます。

3台同時製作で、次の16台目~18台目の製作に取り掛かります。 

 

パラゴンレプリカが無いと、奥まで見通せるので、改めて工房が意外と広いことが分かります。

 

 

1週間前のパラゴンレプリカの出荷に続いて、日曜日に次の一台を出荷致します。 その前に、お決まりのフロントレッグ+ホーンの仮取り付けです。

突板の仕上げは、マホガニ-ブラウン+半艶ウレタン塗装です。 なお塗装工程は中途ですのでご留意ください。

キャビネットの主要部分は19㎜厚マリン米松合板AB級を使用しています。

フロントレッグの上下接合部です。黒リングを入れる秀逸なデザインです。

フロントレッグが、ピッタリとホーンに接合しています。

ウォルナット突板の杢目です。 これは右箱ですが、ほぼ同じ杢目が左箱でも左右対称で再現されています。

左箱です。

375よりも長いTAD 4001ドライバーのダミーを取り付けています。 TAD 4001 ドライバーは長いので通常サイズでは、側板に接触して取付できませんが、19㎜横幅を伸ばして取付できるようにしています。このためプロポーションが変わらないように脚を長くしています。