2021年1月

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インナーホーンとアウターホーンが出来上がりつつあるので、天板の準備を行っています。

作業というほどのものではないのですが、同じ板から切り取った天板を左右の箱に使用します。

突板に隠れて見えなくなるのですが、天板にはセレクトした欠点の一番少ない合板を使用します。

 

大きい杢目の左右天板です。上の天板に1箇所のみパッチ(補修痕)がありますが、キレイな面を持つ米松合板です。

杢目が細かい合板です。これはパッチがありません。 ABMとは、7層19㎜厚AB級マリン米松合板の略称です。

杢目が中庸な個体です。これもパッチがありません。

バッフルは、3方向から力を加えて、木ネジとタイトボンドⅢで取り付けています。左の空白部分にアウターホーン一式を

取り付けます。

早くも1月後半ですね。

特に寒い日もあり、その時は制作意欲が減退して作業が停滞した時期もありましたが、ぼちぼち進めています。

音の入り口(ウーハーから発せられた音が通るホーンロードの入り口)の組立を行っています。

 バッフルは取り付けていませんが、ウーハーの音が壁直接ぶつかって曲がりながらホーンの出口から音が出る設計です。 

左の箱です。因みに使用部材は、7層19㎜厚AB級マリン米松合板です。

 右の箱です。滑り台のようなものは、ホーンの入り口を小さく絞っている役目があります。

音が円滑に回り込めるよう作用するパーツを取付けています。 左の箱です。

右の箱です。

木ネジとタイトボンドⅢで強固に接着しています。

 

ここ数日、冬型の天候が緩み少し暖かいので接着作業があるアウターホーンの制作を行いました。 

アウターホーンは、低音ホーンの音の出口のホーンロードの部位です。

建設重機のバックホウのバケットの形状と同じです。

3台分(左右6個)制作しました。 

カーブの形状は、オリジナルの設計図を基本としてホーンロードが少々長くなるようにアレンジしています。

丸い穴は、ドライバー設置用で、四角の穴は、075ハウジング用です。 

このカーブは、左右対称です。

375を締め付け固定するクランプ片側 と 075取付用ハウジングを支えるパーツを接着しています

右箱に仮置きしてみました。パラゴンの箱は2重構造でアウターホーンは内側のパーツということです。

アウターホーン内部は、前から見えるところですので、パテで穴埋めして 、艶消し黒でキレイに塗装いたします。

 先日の寒波は、パラゴンレプリカの制作に影響が出ました。

単に寒かっただけですが、工房の室温は5度前後になると 木材の接着不良になることがあるからです。

工房の建物は、2X6(ツーバイシックス)工法ですべてペアガラス窓です。

壁にグラスウールの断熱材が充填されて断熱性が良くて 通常の天候では快適です。

火災が怖いのですストーブ類は置いていません。

寒波が襲来して外気が、氷点下になると室温は5度前後になり、気持ちも萎えて制作意欲も停滞するのです。

酷暑の場合は、気持ちが萎えることはありませんが、年間に数日、極端に寒いとこのようになります。

 

 話は変わりますが、久しぶりに300Bシングルアンプを改造しようと思って、パーツを数点入手致しました。

東一と東京光音のパーツです。

現在使用中のボリュームは、アリゾナ州フェニックスで入手したPEC(カナダ製)のものでガリが酷く明らかに欠陥品でした。

高価である程度名前の知れた製品でしたので、購入しましたが、残念な製品でした。

今回購入した東京高音のCP2508は、日本製で音質が良いようなので楽しみです。

シャフトを回した感じがねっとりして高級感があります。

整流回路のフィルムコンデンサーです。

レイセオンの5U4Gを入手したので整流管保護の為に現在の47μFから新たに22μFへ入れ替えです。

カップリングコンデンサーです。 現在スプラグのビタミンQのオイルコンデンサーを使用しています。

これも音質が良いといわれているT-CAP のフィルムコンデンサーです。

 

新年 おめでとうございます。 今年が皆様にとって良い年になるように願います。

進捗は遅れていますが、年末年始で作業を進めました。  

3台分(左右6箱)を同時に製作しています。 作業台が満杯です。まだ軽いので取り回しは楽です。

底板に適当にネジ穴を開けているように見えますが、JBL オリジナル設計図の通りに正確にネジ穴を開けています。

既に後脚取付用のTナットも埋め込んでいます。

底板は面一ではありません。 前面と側面に断面が台形のグルーブロックを接着して補強しています。

底板のフロント部分を接着剤と木ネジで取り付けました。 合板といっても完全に平面ではないので、クランプで締めながら

強固に取り付けています。

バッフル板です。 これもすでにウーハー取付用のTナットを埋め込んでいます。直径約35㎝のくり抜いた板は、貴重な19㎜厚マリン米松合板ですから無駄なく再利用します。小さなパーツなどに活用します。