2021年7月

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 連日の金メダルラッシュすごいですね。 

選手たちの活躍が凄いのに間違いないのですが、東京開催でのホームアドヴァンテージの追い風の影響もあるようです。

後半戦もメダルを積み上げて日本を元気にしてもらいたいです。  

 

 第6製造ロット(17台目~18台目) 本体に突板貼りを始めました。

 

まず、下地の準備です。米松合板にそのまま突板を貼っているわけではありません。貼る前には必ず、サンドペーパー

などで、平滑にして作業開始です。既に艶消し黒で塗装していますのでその部分は、必ず養生フィルムを被せます。

天板と側板を貼りました。 杢目で皺が出来やすいので、皺無く貼り付けることは難しい作業です。

皺がない、素直な突板が、理想です。

長い突板が入手できないので、この箇所で、左右対称になるように貼っています。本のイメージからブック貼りと称しています。

 

   

祝 東京オリンピック 2020 開幕おめでとうございます。

 誹謗中傷の多い中、オリンピックが開催出来て良かったです。

恐らく、日本人選手のメダルラッシュで日本を明るくしてもらえると思います。 

選手の皆様、日頃の練習の成果を出し切って下さい。

 

 パラゴンレプリカの進捗ですが、第6製造ロット(17台目~18台目)の突板貼りを開始いたしました。

 最終的な仕上げをお客様に確認して、作業を始めました。 

この2台ともマホガニーブラウンのお色で、ウレタン塗装仕上げです。

まず、狭い部分から貼ります。貼り方には、順番がありまして、本体に組み付けてからでは、貼れない箇所から貼るのです。

接合する箇所は、突板の隙間が出ないように、特に正確に貼ってゆきます。 マホガニーブラウンですが、今回も

良い感じの色合いになりそうです。

本体内部は、既に艶消し黒を塗布しています。特にアウタ―ホーン出口は見るところなので、繰り返し研磨して塗装しています。

新しい低圧スプレーガン(HVLP)の実践投入のための試験を行っています。

この写真等は、後日報告します。

並行して、フロントレッグ下部の粗削りを行っています。見本(JBLオリジナル)を横において比べながら削ります。

パラゴンの製作は、木工+金工の総合技術が必要です。今日は、削りの技術が試されます。

ウォルナット材は、堅く密度のある材料ですが、よく切れる刃物で削ると面白いように削れます。

その作業性の良さも世界3大銘木のゆえんです。

後は、#17(パラゴンレプリカ 製作連番)の箱です。 内部を黒く塗装する準備しています。

黄色いテープは、糊代のため未塗装の箇所です。

微妙な曲線で削っています。 作業のポイントは、左右対称になるように削ることです。

この段階で形状を誤ると修復不可能になるので慎重な作業が必要です。

 

 7月もはや中旬ですね。 先週の熱海市や集中豪雨に被災された方々にはお見舞い申し上げます。

翻って当地(大分県日出町)では、やや空梅雨です。 おそらく夏場に水不足になるのではと思っています。

丁度良い雨量など望むのは難しいことですね。

 今回のパラゴン製作分では、お客様にフロントレッグ用のウォルナット材についてどのような材がご希望かを訊いています。

杢目がうねった物と割合真直ぐな物の大まかな2種類です。

なお、フロントレッグ下部は、集成材です。 前から見えるところではなく、よく見えない後部が貼りものです。

これは、オリジナルも同じ集成材です。また、上部の長さ20㎝くらいのパーツはウォルナット材で制作されていますが、

これは無垢材からの削り出しです。溝彫り等の加工が必要なので、杢目が素直なものを選定しています。

以下の特徴があります。

1 杢目がうねった物・・・うねった面白い杢目・材が詰まって重い・硬く割れやすい(割れないものを選びます)・芯材

 

2 杢目が割合真直ぐな物・・・単純な杢目・やや柔らかく軽い・辺材(外皮の白い部分がある)

フロントレッグ上部は、加工の都合上 杢目が真直ぐな材を選んで製作しています。

特に話題がないので、工房の工具等紹介いたします。

この部分は、これまであまり撮影してなかったと思います。

左上のフィルムカバーして所には、以前に製作していたメトロゴンのパーツが入っています。

当分の間メトロゴンの製作は保留です。

その下の白い材で補強しているものは、今回のパラゴンレプリカ出荷用のパレットです。

これに左右の箱を載せてお客様へ運びます。

窓の右に見えるパラゴンの左箱の前に横たわるボイド管(紙管)は、短く切って

スピーカーパーツの梱包材料で使用します。

太さが直径50㎜・75㎜・100㎜の3種類があります。

紙製ですが、肉厚で非常に強度があるので、箱のセンターシャフトにしたり、ボイスコイルのケース利用します。

 

 

今回制作した16台目のパラゴンレプリカ(ウォルナット突板貼り・無仕上げ)です。 

その下のキャスター付きの制作台は、工具と同様に、パラゴン製作に必須です。

天板の広さは、91.4㎝ X  280㎝ です。 パラゴンの左右の箱を余裕を持って載せることが出来ます。

天板の厚さは、5㎝です。 天板は、床用の米松合板製で、フレームは粘りのある米松角材で製作しています。

パラゴンに360度どこからでもアクセスして加工できます。

天板はどのような重量物を載せても決して反りません。 天板が反れば、正確な作業は、出来ないのです。

キャスターが付いていますので、工房の何処にも移動できます。従って通称”空母”です。