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2020年初頭から始まったコロナ禍で、今年で3年目に突入しました。
コロナ禍に追い打ちをかけるように、2022年2月下旬からのロシアによるウクライナ侵攻は、
海外の物価高・為替安を誘発しました。
弊社は輸出入の貿易していますのでもこれらの外的な阻害要因の影響を大きく受けています。
また、市場もコロナ禍等で大きく傷ついています。
エンドユーザーのお客様の高齢化で、マーケットの活性化が失われている気がしています。
ビンテージスピーカーのパーツ需要は、あくまで修理補修用です。
基になるビンテージスピーカーは再生産されるわけではないので、
年数経過で、次第に修理修復品の分母が減少するのは、自明の理です。
コロナ禍等で将来は悲観的です。
そこで、事業の新分野展開を考えています。マーケットの裾野が広大な家具木工品製造販売を考えています。
パラゴン・メトロゴンレプリカ通算27台制作した経験を生かして、家具等の制作しようと考えているのです。
木工技術の塊であるパラゴンレプリカの制作で培ったノウハウが存分に生かされて良い物が出来ると確信しています。
制作したい家具のイメージです。 イギリスのクィーンアン時代の家具は、形状がどれも優雅ですね。
実際に製作する場合は、アンティークのレプリカになります。
お客様から仕上げ方法において、ニス仕上げのご提案がありました。
私にとって、ニス仕上げは全く未知の仕上げ方法です。
このニスは、ホームセンターで販売されているような一般的なものではなく バイオリンメーカーが楽器に塗布するものを、
スピーカーボックス用のアレンジしたものです。
現在、ウォルナット突板に塗布して試験中です。
塗布方法は、スプレーや刷毛塗りになれた私にとってかなり特殊な方法です。
タオル生地で、てるてる坊主のようなタンポを作りそれで塗布します。
更に興味深いのは重ね塗りする場合、オリーブオイルも付けて 塗布すると滑りが良くなりスムーズに塗れるというわけです。
乾くと不思議なことにオリーブオイルの油分が少なくなりべた付きが無くなります。
この、ニスの良い点は、発色が綺麗なのはもとより、突板の接着剤の接着力を阻害しないことです。
接着剤が反応して、接着力が弱くなれば、突板が浮き上がり、修復不可能になりますので広い一面貼り直しになります。
また杢目が連続するように貼っていますので、他面も貼り直しとなれば、時間と材料が大損害になります。
だから接着剤の接着力を阻害しないことが最重要なのです。 これが、仕上げ材選択のポイントです。
因みにこれまでかなりの数の塗料・オイル・ワックス等を試用しましたところ、殆どが失格でした。
これは、私独自の作業方法・材料との相性から判断した結論であって、決して欠陥品という訳ではありません。
1回目塗布 タンポでニス塗布 吸い込みは良い方です。
一回目塗布 杢目に沿って擦りこみ、その後タンポ跡が残らないように軽く塗布します。
一回目塗布 こちらは、突板ではなく、ソリッドなウォルナット材でに塗布です。
2回目塗布 食用オリーブオイルを潤滑剤としてニスを塗布します。
2回目塗布 塗布した直後ですのでテカっています。 5~6回 塗り重ねて完成します。
新製品ではありませんが、これまで入荷が滞っていたものを紹介いたします。
Altec808 等用 16Ω仕様です。 JBL のLE85・2420・2425等にも適合します。 アルミ製ダイアフラムです。
アルミ線ボイスコイル(クラフト芯)の入手を再開しました。実は、以前の入荷分は、芯が変形していたことと、DCRについて8Ω仕様・16Ω仕様とも明確な差が無かったので、仕入れを保留していました。 今回分は、8Ω仕様は、DCR5.5〜6.3Ωでした。
こちらは、16Ω仕様です。DCRは、やはり8Ω仕様よりも高くDCR 7.3Ω前後です。