店長&スタッフ日記
ボイスコイルの出荷前検査につきまして
2022年07月02日
今年も7月になりました。梅雨がたいへん短く、真夏の猛暑日が続いていますね。
皆様、体調は如何でしょうか。 熱中症にお気をください。
今回は、ボイスコイルの出荷前検査につきまして説明致します。
ボイスコイルは、リコーンキットの構成部品や単品販売で出荷しています。
一番重視している点は、真円度です。
ボイスコイルは、落とせば、すぐに歪む 超デリケートなパーツです。
これが崩れていると マグネットの一部に接触して適正なピストンモーション出来ません。
キャリパーで4方の内径を計測して、真円度を検査しています。
それに加えて、ダミーのマグネットギャップに落とし込んで、実際に接触がないか検査します。
検体のボイスコイルをギャップに落とし込んだところです。 ギャップは1.0~1.2㎜ですが、
真円のボイスコイルを落とし込んだら、ストンと下まで落ちます。感覚的には、東西南北方面(全方位)に余裕がありますので
ギャップがたいへん広く感じます。 そのような場合には、真円度は問題ありません。
リコーン前に必ずこの検査を必ず行ってください。
次に、シムを付けて、ギャップに落とし込みます。
適度な厚さのシムを入れると、ストンと落ちません。 中途で止まります。
このシムが適正な厚さなので、これをリコーンキットに添付します。
こんボイスコイルは、変形しています。 ギャップの一部に引っ掛かり下まで落ちません。