店長&スタッフ日記

スピーカーパーツ加工 教室 その4 コーン紙のカット加工について

2012年09月14日

今日は、背の高い(置く行きの深い)コーン紙をカットしたり、ボイスコイルの開口が狭いのでコーン紙をカットする場合の加工法です。

なぜ、この加工が必要なのか、申し上げます。

当社の販売しているコーン紙は、専用モデルもありますが、ほぼ同じコーン紙の形状のものを3インチボイスコイルのコーン紙として使用し、4インチボイスコイルのコーン紙として兼用する場合もあります。

そのためが、3インチボイスコイルとして製造されたコーン紙を4インチボイスコイルのコーン紙に改造する場合、コーン紙のカットを行うのです。

今回は、アルテック600Bのコーン紙に仕立てるために、品番#1207のコーン紙を当初1.5インチの開口を3インチの開口に広げるためにカット加工です。

 

用意するパーツと道具等は、

◎コーン紙#1207(アルテッ600B用の30センチ径汎用コーン紙です。)

◎ 紙管 (約35ミリ径の紙管です。)

◎円切りカッター(オルファ社)・コンパス・ノギス・物差し、サンドペーパー240番程度 荷造りテープ があれば結構です。   

まず、コーン紙の開口にピッタリ入るように紙管にテープを巻いて太さを調整します。 次に紙管をコーン紙とほぼ同じ高さにカットします。次に紙管の上部に蓋をして、下部にも安定させる紙片を接着します。

 

コンパスでセンターを求め、切取る円を書きます。ボイスコイルよりも大きい円だと修正が効かないので、小さめの円を書きます。

 

ノギス等で、描いた円がほぼ中心になっているか確認します。偏心(センターがずれていること)が無いようによく確認してください。

 

円切りカッターでコンパスで描いた線を切取っていきます。カッターは鋭い刃先を使用して下さい。

切取ったところです。

切取った箇所は、バリ等が出るので、写真のように紙管にサンドペーパーを巻いて軽く研磨してください。少し小さい開口もサンドペーパーで研磨することで広げることがぢきます。



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