店長&スタッフ日記
JBLD260(D208) のリコーン その1 分解編
2013年08月04日
JBLD260(D208) のリコーンをしますので、そのレポートを数回にわたって
行ないますのでよろしくお願いいたします。
当社には、先日ボックスが完成したJBL LE8-1というユニットがありますが、
それと比較してもこのJBLD260(D208)は、音に全くメリハリが無く、本来の音が出ていないので、
思い切ってリコーンすることにしました。
このリコーンは、D130等もリコーンと異なり、更に加工が必要です。
加工内容は、コーン紙のVC開口の加工、VCボビンのカット、ダンパーの加工等です。
皆様の作業のご参考に少しでもなればと思います。
JBLD260(D208)は、本来D130のミニチュアー版として、音質に定評がありますので、
割合多くのユーザーが、このユニットを所有しています。
このD260は、通常販売品のD208と違い塗装と銘版が異なります。
D130をサイズダウンしたもので、高能率な音質が期待できます。
全くD130を彷彿させる外観です。マグネットのセンターのフェルトが貼られている点がD130との顕著な
違いです。
コーンアッセンブリーです。部品個別には、ハイグレードなパーツが使用されています。
このユニットは断線していませんが、音が良くなかったです。その原因の一つにボイスコイルのセンター
出しが失敗している点です。ご覧のように、明らかにVCがコーン紙に対して傾いて設置されています。
これでは、良い音は期待できません。
VCは、丸銅線巻きですが、ボビンは確りしていました。