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フロントレッグは、ウオルナット無垢材(一部貼合材あり)です。 無塗装の状態で240番のペーパー仕上げ段階です。上部は5㎜ほど長くしています。あとで面一にカットします。 本体は、ウオルナット突板仕上げで、一度ニスを塗布しています。
上部と下部の直立の調整が難しいのです。ホーンの取付金具に縦横前後の調整できる余裕があるので微調整します。
ホーンは、更に研磨・脱脂・プライマー塗布・リンクル塗装など施します。
右脚 下部です。良い木目が出ています。
右箱全貌です。
左箱です。ダミーのドライバーは一つしかないので、片方づつ位置調整行います。
フロントレッグの上部の制作は、一番難しい作業の一つです。
こちら側の脚は、面白い木目が出ています。 両脚とも同じ材から切り出しています。
アウターホーンに、ドライバーホーン取付金具を確りと取付けています。
アルミ製リングは、置いてあるだけです。ドライバーホーン側の取付金具は、木ネジで確りと固定します。この木ネジの位置決めが
肝です。
左箱の全貌です。
JBL LE5 用のダンパー FS2400A は、ボイスコイル#2190-8を適合させるために拡張する一手間がこのリコーンキットには必要です。
昨日にお客様からこの点についてどう加工すればよいかお問合せがありました。
そこで実際に行ってみました。
加工は、ダンパーの19㎜の開口を23㎜くらいまで拡張する作業です。
まず手元にあった180番サンドペーパーをなるべく真円に丸めて 同じ方向に回転させて削りました。
5分くらいで拡大出来ました。
ただし削ったところは、荒れますので丁寧に2枚一度に行った方が良いと思います。
このような簡単な方法しか思い浮かびません。
ハサミやカッターで、真円にカットすることはかなり難しいと思います。
このようにサンドペーパーを丸めて開口を広げました。サンドペーパーは、中目の180番~320番くらいで良いでしょう。
加工を終えたところです。左が上面、右は下面です。 下面は周辺の糸が荒れています。
ボイスコイルKVC#2190-8を取付けてみたところです。偏芯が無くセンターに納まっているようです。周辺の糸が荒れていますが、接着すれば問題無いでしょう。
早くも6月中旬ですね。
皆様、これからの季節、大雨に十分お気を付けください。
最近 たいへん珍しい46㎝口径(18インチ)のガウス用リコーンキット入荷しました。
ガウス 専用でありません。 ガウス用のボイスコイル用の大きさに合わせて、開口を広げる必要があります。
たいへん珍しいノンコルゲーションの、ストレートコーン紙です。紙の材質が厚く、高能率とレンジ拡大を狙ったユニットです。
エッジは、クロスの3山タイプです。
ボイスコイル は、2重ダンパー 用の 背の高いボビンです。 しかも 東西方向にリード線が引き出されています。
海外の顧客のご要望で、白いコーン紙を制作しました。このパーツは、弊社独自のものです。
JBL のオリジナル品の質感に近いコーティング剤を塗布しています。
制作工程は、 やはり手間がかかる作業で、乾かす時間も必要です。
LE14WH です。表裏に白いコーティング塗布していますので、この中で一番手間が掛かります。
白いコーティングの表面のザラザラ質感になっています。
2235WHです。 この白いコーン紙の場合重量があるのでアンチモンリング不要です。
こちら名は、特注品の2225WHです。JBLに無い製品で、お客様からのオーダー品です。
今回は。12枚同時に制作いたしました。 ただいま乾燥中です。
※JBL LE8T 及び 2115 は、磁気回路のギャップが特に狭い為、ボイスコイルのセンター出しが最も難しいユニットの一つと言えます。
と言っていた同業者の言葉が気になったので、手持ちのブランクユニット4件でマグネットのギャップ(隙間)を測ってみました。
隙間ゲージを持っていないので、ボイスコイルセンタリングシム(厚さ0.2㎜)が何枚入るか行ってみました。
見た目、JBL 2115(LE8T)に隙間は、口径が小さい割に広い方で、約1.5㎜ありました。
同じ口径のD208はより狭く約1.3㎜でした。
両者の違いは0.2㎜ですが、この部分のこの差は、作業の難易度に大きく左右します。
結論的には、JBL LE8T 及び 2115 の隙間はけっして狭い方ではなくむしろ広い方でした。
従って、リコーン作業は、確かに技術は必要ですが、特に難しい作業ではないようです。
まず、一番狭い075です。 結果は0.8㎜でした。 やはりツィーターは狭いです。
2115です。 LE8-1は持っていますが、オリジナルですので、こちらの2115で計測しました。
このユニットは、ボイスコイル検査用です。
出荷する#1311-8ALボイスコイルを落とし込んで各種検査しています。
D208と比べても隙間が広いです。
因みにボイスコイルの厚さは、0.6~0.8㎜です。
従ってボイスコイルの厚さを0.7㎜とすると内外合わせて0.8㎜の余白が出来るわけで、特に作業が難しい訳では無いです。
JBL D208です。
このユニットのリコーンは、隙間が狭い為、難しいと思います。
ボイスコイルの厚さは、0.6~0.8㎜です。
最後は、JBL38㎝です。 やはり隙間が広めです。 広いから、作業が簡単になるというわけではありません。
今日からゴールデンウィークも後半ですね。本当に行楽に良い季節ですね。
予てから、自分の顔の不自然さを感じていました。
その不自然さというのは、加齢も原因なのですが、集合写真などを見ると、
自分だけ明らかに疲れて睡眠不足のような表情をしていました。
この原因をよく考えてみると、目の瞼が加齢で下がって眠い表情になっていることに気が付きました。
まず、医者探しですが、本来は眼科が担当になるのですが、美容整形に慣れていて、
設備とスタッフが優れている地元の大学病院の形成外科にお願い致しました。
入院一泊・手術1時間の行程です。手術内容は、簡単に説明すれば、両目をぱっちりとするものです。
瞼の余った皮膚組織を切り取り縫合するものです。
手術室は、別世界で、さすがに設備に大変お金が掛かっていると感じました。
ドアがすべて自動ドアで、3重になっていて、最後のドア内が手術室です。
スタッフも、このような簡単な部類の手術ですが、医師2名 看護師 5-6名のチームで 行われました。
部分麻酔なので、スタッフは少ないが、全身麻酔の場合は、10名以上になると言っていました。
手術中はテレビドラマのようなイメージです。
意識と視力は有るので目の前で切開や縫合しているのがよく分かりました。
手術は、麻酔注射が痛かったですが無事に終わりした。
眼瞼下垂は、疾患ですが、手術は完全に美容整形と思いました。
まだ術後ですので、両目が腫れて、縫合痕が残っているので痛々しいですが、明らかに目がぱっちりしています。
新しい顔を手に入れて、今後業務に邁進するつもりです。
今日から連休突入ですね。
新型コロナを巡る水際対策が29日午前0時に終了しました。
我々のような海外取引を行っている業者にとっては、たいへん朗報です。
これで、円高基調になれば更に海外に行き易くなります。
注文していたアルミ鋳造リアレッグが、鋳物業者から出来上がって来ました。
鋳型から外してサンダーで研磨した状態です。
少々バリも付いています。
取付穴あけ・研磨・塗装してから本体に取付可能になります。
1台当たり4個のリアレッグを取付けます。
センターには、8Mネジ用にタップでネジ切します。 高さ調整できるアジャスタブルレッグになります。
3ヶ所本体取付用のネジ穴を開けました。内部はこのようになっています。 オリジナルよりも少々肉厚になっています。
この金色のレッグを基にして、コピー品を鋳造しました。
左右箱とレフレクター板のすべての突板貼が完了致しました。
左箱です。
右箱です。
内部の写真です。 右側が上です。 設計図の通りに4ヶ所グルーブロックを取り付けています。
この箇所は、本体組立の最後に取り付けたパーツなので、未塗装です。
これから艶消し黒で塗装します。
ニスの濃淡があるのでムラになっていますが、今後解消します。
表面保護剤としてニスを塗布しています。このニスは、接着剤の接着力を阻害しないので安心して使用できます。
仮に水性塗料など不用意に塗布すると、水分が接着力を阻害して突板が浮き上がります。
細部の突板を貼っています。
残すは、左右箱の軒先3枚(左右6枚です。)
この部分は、突板が細いので、慎重に作業します。
接着剤が仕上げ面に付くと拙いので、かなりの量のマスキングテープを使用します。
軒先部分の3面をこれから貼ります。それで、突板貼りはすべて完了です。
このような角が正確に接合できれば、全体的評価が上がります。
この箇所も、よく目に付く箇所なので、慎重に作業を行います。
この部分は、大きめに貼っていますので、後で適正にカットします。
リフレクター板は、貼り終わりました。再下部にフェルトを貼り、サイズ調整すれば、このパーツは完成です。
第7ロット 19台目 突板貼りました。
パラゴンレプリカで一番広い面は中央のリフレクター板です。
次に広い面は、左右箱の天板です。 この3面に突板を貼りました。
いつものことですが、広い面の突板貼りは難しい作業です。
細心の注意で気合い入れて、迅速に作業します。糊が半乾きの状態ですから、よく接着します。
従って、位置決めを誤ると突板などが使用できなくなります。 接着不良の浮き上がりも要注意です。
浮き上がりは、水分が大敵です。 つまり突板が水分を吸収して膨張することが浮き上がりの原因です。
杢目の連続性も重視しています。左右箱の接合部は杢目が流れていませんが、左右がミラーイメージ(ブック貼)になるように
貼っています。
天板と側板は、木目が連続するように貼っています。
リフレクター板を差し込む箇所です。この部分のみは、狭くて曲面ですのでトリマーでカットしています。
これまでに制作した パラゴンレプリカは、既に18台です。(19台目制作中)
お客様個人で音楽を楽まれている他、飲食店等のような業務用でご使用例が数件ございます。
今回は、ライブハウスで、ご使用されているお客様を紹介いたします。
久留米 BLACK WAVE のホームページです。
Twitterは以下です。
https://twitter.com/WAVEBLACK4
4月のライブハウスでのイベント スケジュールです。
https://www.blackwave.jp/#toppageEventSchedule
パラゴンレプリカの紹介ページです。
https://www.blackwave.jp/archives/information/632
クラシックからジャズ・ポップスとあらゆるジャンルの音楽大好きなオーナー様です。
また、音楽の本職はドラマーをされています。
ライブハウスやパラゴンレプリカについてお問合せの場合は、代表者の黒岩 公輔 様
(メルアド:kurojazzdrum@gmail.com)にご遠慮なくお問合せ下さい。
連絡先等
BLACK WAVE
営業時間18:00~24:00(ライブ、イベント時は変更あり)
火曜日定休
福岡県久留米市日吉町14-22プリンス会館3F
携帯#090-6003-1685(黒岩様)
フロントレッグの上部を粗削りしました。粗削りは、アウトラインの可否を決める大事な工程です。なるべく左右前後対称になるように
ひな型を基礎にして削りました。
今回は、上部を太めに削ってみました。右の2本は、前回ロットの制作分です。 今回分に比較してやや細身です。
上下のレッグですが、これから本削りです。歩留まりが悪くて1/3くらいは、削りカスになります。
パラゴンレプリカ制作で一番難しいのは、フロントレッグ上部です。 その形状よりも溝堀が難しいのです。
高速回転するルータービットで溝堀しなければならないので手元が狂うと危険でさえあります。
このルーターで溝堀します。 トリマーとルーターとの中間程度の出力です。小型ですが、トリマーよりもパワーがあり
LED 付きで使い易いのですが、シャフト径が6.35㎜(1/4インチ)でインチサイズのビットしか使用できません。
コロナ禍前の2019年にアメリカで購入してこの作業専用に使用しています。
これが、ルータービットを銜えるコレットコーン(ナット)です。日本製の6.0㎜のルータービットは、使用できません。
このルーターでこのように溝堀するのです。 フロントレッグの下部とこの上部が垂直に直立するように制作することが難しいのです。
右と左では、溝堀の角度が違うので更に難しいのです。
その角度調整が微妙でルータービットの切れ味で良くないと所定の角度が出ないのです。
早くも3月になりました。 2月は、法人税・所得税の確定申告で日記を更新する余裕がありませんでした。
10月から始まる消費税インボイス制度の登録番号も取得してひと段落というところです。
パラゴンレプリカの制作ですが、フロントレッグの制作に着手しました。
フロントレッグは、上部と下部に分けて製作しています。
上部は、50㎜角x長さ200㎜のウォルナット無垢材から削り出します。
ノウハウが凝縮された、パラゴン制作の中で難易度が最も高い パーツだと思います。
下部は長さ400㎜X幅220㎜X厚さ63㎜の大きさです。
このような厚い材は、入手が難しいので前後2分割にして それを貼り合せて削ります。
かなり歩留まりの悪い形状です。
材を有効利用してカットしたとしても60%の部分は、廃棄になります。
因みにJBL オリジナル品も単材ではなく二つの材を貼り合せています。
前後2枚の材を貼り合せて、厚さ63㎜になるように、自動鉋で加工しています。 細い部分に1箇所、節が有ります。
その部分はかなり深く削りますが、節は小さくなるでしょうか。
ウォルナット材は、木目が真直ぐなものもありますが、うねったものも多いです。
JBLオリジナルのフロントレッグです。 なるべくオリジナルと比較しながら削ります。実は、全幅は、オリジナルより板2枚(38㎜)分
幅が広いので、レッグを長くしてバランスを取っています。
2020年初頭から始まったコロナ禍で、今年で3年目に突入しました。
コロナ禍に追い打ちをかけるように、2022年2月下旬からのロシアによるウクライナ侵攻は、
海外の物価高・為替安を誘発しました。
弊社は輸出入の貿易していますのでもこれらの外的な阻害要因の影響を大きく受けています。
また、市場もコロナ禍等で大きく傷ついています。
エンドユーザーのお客様の高齢化で、マーケットの活性化が失われている気がしています。
ビンテージスピーカーのパーツ需要は、あくまで修理補修用です。
基になるビンテージスピーカーは再生産されるわけではないので、
年数経過で、次第に修理修復品の分母が減少するのは、自明の理です。
コロナ禍等で将来は悲観的です。
そこで、事業の新分野展開を考えています。マーケットの裾野が広大な家具木工品製造販売を考えています。
パラゴン・メトロゴンレプリカ通算27台制作した経験を生かして、家具等の制作しようと考えているのです。
木工技術の塊であるパラゴンレプリカの制作で培ったノウハウが存分に生かされて良い物が出来ると確信しています。
制作したい家具のイメージです。 イギリスのクィーンアン時代の家具は、形状がどれも優雅ですね。
実際に製作する場合は、アンティークのレプリカになります。
お客様から仕上げ方法において、ニス仕上げのご提案がありました。
私にとって、ニス仕上げは全く未知の仕上げ方法です。
このニスは、ホームセンターで販売されているような一般的なものではなく バイオリンメーカーが楽器に塗布するものを、
スピーカーボックス用のアレンジしたものです。
現在、ウォルナット突板に塗布して試験中です。
塗布方法は、スプレーや刷毛塗りになれた私にとってかなり特殊な方法です。
タオル生地で、てるてる坊主のようなタンポを作りそれで塗布します。
更に興味深いのは重ね塗りする場合、オリーブオイルも付けて 塗布すると滑りが良くなりスムーズに塗れるというわけです。
乾くと不思議なことにオリーブオイルの油分が少なくなりべた付きが無くなります。
この、ニスの良い点は、発色が綺麗なのはもとより、突板の接着剤の接着力を阻害しないことです。
接着剤が反応して、接着力が弱くなれば、突板が浮き上がり、修復不可能になりますので広い一面貼り直しになります。
また杢目が連続するように貼っていますので、他面も貼り直しとなれば、時間と材料が大損害になります。
だから接着剤の接着力を阻害しないことが最重要なのです。 これが、仕上げ材選択のポイントです。
因みにこれまでかなりの数の塗料・オイル・ワックス等を試用しましたところ、殆どが失格でした。
これは、私独自の作業方法・材料との相性から判断した結論であって、決して欠陥品という訳ではありません。
1回目塗布 タンポでニス塗布 吸い込みは良い方です。
一回目塗布 杢目に沿って擦りこみ、その後タンポ跡が残らないように軽く塗布します。
一回目塗布 こちらは、突板ではなく、ソリッドなウォルナット材でに塗布です。
2回目塗布 食用オリーブオイルを潤滑剤としてニスを塗布します。
2回目塗布 塗布した直後ですのでテカっています。 5~6回 塗り重ねて完成します。
新製品ではありませんが、これまで入荷が滞っていたものを紹介いたします。
Altec808 等用 16Ω仕様です。 JBL のLE85・2420・2425等にも適合します。 アルミ製ダイアフラムです。
アルミ線ボイスコイル(クラフト芯)の入手を再開しました。実は、以前の入荷分は、芯が変形していたことと、DCRについて8Ω仕様・16Ω仕様とも明確な差が無かったので、仕入れを保留していました。 今回分は、8Ω仕様は、DCR5.5〜6.3Ωでした。
こちらは、16Ω仕様です。DCRは、やはり8Ω仕様よりも高くDCR 7.3Ω前後です。
寒い日が続いています。 昨日は、特に寒くて外の立水栓が凍結しました。
当地は、海が近いので比較的温暖のため水道の凍結はワンシーズンに1度あるか無いかです。
水道管破裂が心配でしたが、大丈夫でした。
今回の大寒波で被害に遭われた皆様に御見舞い申し上げます。
さて、長引くコロナ禍やウクライナ戦争等の影響で、木材等の材料入手難が続いています。
特に良質の米松合板は入手が難しくなりました。
このような状況で、パラゴンレプリカですか今回製作分9台で制作を打ち切ることを決定しました。
既に9台のご予約を頂きました。突然ではございますが、制作のご予約を停止にさせて頂きます。
突然の一方的なお願いですがよろしくお願い申し上げます。
りフレクター板を制作しています。 数段階に分けて接着しています。このままでは大きいので赤い線の箇所でカットします。
リフレクター板の上部は、9枚重ねです。約29㎜厚です。
リフレクター板の前面は3枚重ねです。厚さ約10㎜です。固定用の金属レールが嵌る溝が有ります。
こちらは、内側のインナーホーンの壁になる部材です。こちらは、4枚重ね(12.7㎜厚)です。圧力を掛けて接着していますので
隙間は、ありません。