店長&スタッフ日記

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店長の佐藤弘美です。

先日、新たにスピーカーパーツを仕入れました。
詳しくは技術スタッフからまたお知らせしますが、まもなく以下のリコーンキットを出品致します。

JBL 2121用リコーンキット
JBL 2205用リコーンキット
JBL (D)E120用リコーンキット
JBL 2202用リコーンキット

JBL (D)E120用リコーンキット については、コーン紙、ガスケット、ボイスコイル等のオプション品があり、いくつかの選択が可能となります。詳しくはまたお知らせ致します。

 

 本日も、新製品のご紹介です。一つ目は、JBLD131のコーン紙です。これまでエッジがクロスのm型(2山)を販売していましたが、紙エッジのフィックスドタイプをご希望するお客様にお応えして新発売になりました。紙エッジですから少々エージングが必要ですが、歯切れの良い音が期待できます。

  次に、こちらも待望の商品です。JBL30センチ用のコルクガスケットです。写真のように4穴です。やはりコルクガスケットは、美しくリコーンが仕上がります。どちらも近日中に販売です。なお写真は、コーン紙とガスケットを組み合わせて写したものです。

 日々スピーカーパーツを販売していますが、特に楽しい時間があります。それは、仕入注文した商品が到着し検品するときです。

 なぜ楽しいのか、それは、見たことも無い商品に触れることができるからです。当社の取扱商品は、ブランドメーカーのオリジナルではありませんが、こういう風になっているんだと良く感心させられます。ここがこの仕事の美味しいところです。(笑い)

 さて、本日検品した中で、アルテック755E用(20センチ)のコーン紙を紹介いたします。アルテックの小口径スピーカーの中で最も有名で由緒あるのが通称”パンケーキ”755Eです。

 アルテックのカタログを見ると最低共振周波数は、64HZとやや高いものの、94dbの高能率を誇ります。実物を見たことはありませんが、オークションで高値取引されています。

 このコーン紙は、ダストキャップ一体で紙エッジのフィックスドタイプです。エッジ部分は、柔らかく、ダストキャップ周辺は、カーブドになっていて少し硬く仕上がっています。外観は、まさにオリジナルに近いと思います。

 高能率が予感されるコーン紙です。ボイスコイル他の部品が揃っていませんので、リコーンキットの発売は、12月になると思いますが、ご期待ください。

 今日は、初めに残念なお知らせがあります。以前から度々お問い合わせがあったEBY社製のスピーカターミナルが、販売できなくなりました。取引先が、この製品の製造を停止したためで、待っているお客様にご迷惑をかけて申し訳なく思います。また、今後このようなことが無いように営業したいと思います。  

 さて当社は、リーコンキット取扱店として何点くらいのキットを取扱っているかご存知でしようか。その答えは、約200点のキットを販売することができます。

 わかり難い表現ですが、現在在庫を持ってお客様の注文に即座に対応できるキット点数が、約30点ありまして、残り約170点は、取寄せ販売可能です。

 このキット品目リストは、まだショップページで公表していませんので、近く公表いたします。

 ちなみに、当社のキットは、一番JBLが充実していまして、約60点のキットが組めます。Altec は、23点、 ガウスは、13点、 エレボは、18点のキットが組めます。もしお客様の中で、キットが無くて困っている方が、いましたら一度ご相談ください。

オークションは、マニアにとっての勉強の場であり、しかも、欲しいものが手に入る有益なサイトだと思います。
 

手に入らない高価なヴィンテージ物を、高解像度の写真で細部まで見ることができ、
その写真を保存して個人的なデーターベースとして役立てることもできます。


また、何年も前から欲しいと思っていたものをオークションで発見したときのワクワク感は、
興味の無い人にはわかってもらえないものです。  


前置きが長くなりましたが、長年追い求め続けたものをオークションで最近ゲットしたので
ご披露します。
 

JBL2346ホーンです。型番で言ってもわかり難いのですが、エベレストD55000のホーンといえばわかると思います。
この個体は、JBL4660という劇場用のPAスピーカーに使用されていた物を取り外したものです。
少しかすり傷がありますが、パテで修理して塗装して使います。


驚いたことにハンドメイドでした。
ホーンの曲面はコンピューターで計算されて形成されているのに裏側をみるとなんと手仕上げでした。
ドライバーのスロート部分は、強固に手仕上げでグラインダーがかけられていました。
JBLのクラフツマンシップをこのホーンで見た気がしました。
 


自作でこのホーンを組み込んだシステムを考えています。
何ヶ月後に皆様にご披露できたらよいなと思います。
 

 昨日に引き続きエンクロージャーの材料についてです。エンクロージャーの材質で現代一番高価なものは、無垢板等特殊なものを除くとやはり両面サンドかけしたマリンプライウッド(米松合板)でないでしょうか。この材料は、19ミリの7層合板で、表面裏面は、節がほとんど無く、心材も節が少ないものを使用しています。本来は、ヨットや船舶用で耐水性も兼ね備えたソリッドな材料です。しかしJBLは、とっくの昔から米松合板は、エンクロージャーに使用を止めていました。
 JBLのエンクロージャーの設計図に材料が表示されていますが、私が見た最古のものは、1950年代後期のハーツフィルド後期型の図面です。そこには、もはやPLYWOODの部品は少なく、ほとんどTimblendと表示された19ミリ厚の材料でした。これは、聞きなれない言葉ですが、調べたところパーティクルボードのことのようです。前期型のハーツフィールドは、時々オークションで見ますが、米松合板製です。
 後期型は、1959年ころですから、このころからJBLは、音質とコストを考慮し早々にパーティクルボードに変更していったようです。1958年から販売が開始されたパラゴンもほとんどが、パーティクルボードで作られました。同時期のメトロゴンも同様です。それからは、最近10年は詳しくわかりませんが、MDFが多用されていると聞いています。このように音が良いといわれている米松合板は、意外と過去の名機には使用されていないことがわかります。 しかしオール米松合板の箱で朗々とJBL38センチユニットを鳴らしたいものです。
本日もスピーカーの話題です。趣味と仕事が同じで本当に楽しいです。私は、本来自作派でありまして、入手したヴィンテージユニットを使用してスピーカーを組み上げていきたいと考えています。
 最近、箱の材料である、板厚19ミリのMDF(メディアム デンシー ファイバーボード)、パーティクルボード、米松合板も購入しました。この材料は、私の拘りであり、ほぼ日本では入手できません。それは、板の厚さが、JBLの推薦規格は19ミリ(3/4インチ)ですが、日本の規格では、18ミリですので使用できないからです。
 この1ミリに差は大きくて、両者を比べて見れば一目瞭然です。1ミリ厚いと強度が違います。ちなみにJBLパラゴンの箱の設計図では、大部分が3/4インチ(19ミリ)のパーティクルボード板を使用するようになっています。だからアメリカから取り寄せして材料を揃えています。
 さらに厚さだけの違いにとどまりません。合板の縦横は、日本サイズが1.8m*0.9mの対してUSサイズは、2.4m*1.2mで二回り大きいため、大きい箱を作成する場合に有利です。しかし、このUS合板等は大きくて非常に重いのです。19ミリ厚のMDF板で40キロ以上ありとても一人で運べません。これに音の良さ秘密があるのかも知れません。次回もこの話題です。

 今日の話題は、ウェスタンエレクトリック728B(30センチフルレンジ)についてですが、久々の再登場です。
写真は、当時のウェストレックス社(ニューヨーク)の728Bのカタログです。業務資料として集めているものです。このスピーカーの音を直接聴いたことはないのですが、ゴツイ把手にグレイの塗装が施してありターミナルは、コンベンショナルな半田づけ仕様で、最も好きなユニットです。時々オークションで見かけますが非常に高価で取引されていますが、将来手に入れたいユニットです。また、当店のスピーカーパーツのトップページにもその写真を使わせて頂いています。

 昨日に新製品(JBL 123A用のリコーンキット)の販売予告をいたしました。今日は、その関連商品の販売開始のお知らせです。 
弊社も販売スタッフが、1名増えましたので、今後商品のラインナップを充実する方向で営業しています。そのためこのコーナーで新商品のご案内が多くなると思いますのでよろしくお願いいたします。
前置きが長くなりましたが、JBL123A用(30センチのウーファー)のエッジが販売開始になりました。スペックやその他詳細は、商品ページをご覧ください。JBL123Aは販売から30年以上経過していますので、使用の程度や環境に大きく影響を受けますが、クロス製とはいえ劣化しているものもあると思われます。この123Aユニットは、昨日ご説明したとおり派生モデルが5種類ありますが、基本的にD131のような高能率・ナローレンジのユニットではありませんので、バスレフの小さな箱でも割合鳴りやすく、使いやすいものでした。従って派生モデルが5種類もあったのだと思われます。これは店長の私見です。

 

 

 次回入荷の新製品のお知らせです。JBL123A用として新たにコーン紙が入荷します。
30センチのユニットで白いランスプラスというダンプ剤を表面に塗布してワイドレンジ化したユニットで民生用のL100Aに組み込まれていました。このコーン紙には、残念ながら白いダンプ剤の塗布はありませんので、お客様の方で工夫していただくことになります。
このコーン紙が入荷すると最多の場合で何種類のリコーンキットが、商品化できるか、ご存知でしょうか。答えは、5種類です。1978年2月と78年6月のカタログから関連機種をすべて抽出しました。(以後フェライト版もありますので実際は、5種類以上あります。)
123A (30センチ ワイドレンジウーファー)
D123 (30センチ フルレンジウーファー)
LE12C (30センチ コアキシャル )
2213 (30センチ ワイドレンジウーファー プロ用)
2145 (30センチ コアキシャル プロ用)
上記5種類のキットのパーツ構成は、ほぼ同様です。プロ用も民生用も同様です。ボイスコイル、ダンパー、コーン紙、ガスケットは共通ですが、ダストキャップが紙またはアルミになります。 ご期待ください。

 当店では、お客様に販売する前にまず十分な視聴を行って販売する商品もありますのでご紹介いたします。

 ホーンドライバーのダイアフラムは、非常にデリケートな製品なので、十分エージングして視聴を行っているところです。このダイアフラムは、チタン製で高域が20,000ヘルツ近くまで伸びているものです。約3ヶ月前に購入しJBL2420ドライバーに装着して視聴しています。JBLオリジナルチタンダイアフラムと交換しての視聴も行っています。 オリジナルと遜色ない商品ですので、来月に仕入して販売いたしますのでご期待ください。

 なお、当社のJBL2420は、アルニコ仕様で30年以上の前の製品であるため、JBLオリジナルターミナルをEBYターミナル(来月販売開始予定)に交換し、ターミナル→ボイスコイルのリード線をWEの単線に交換し、バックキャビティの劣化したスポンジも交換して、リフレッシュしています。

 スピーカーパーツの新製品のお知らせです。次回入荷(11月4日前後)分で下記商品が新入荷いたします。

1 JBL 30センチ オールペーパーコーン紙 JBL D131 のオールドタイプのモデルにのフィックスドエッジのコーン紙です。  JBLD131、2202,2130 に適合します。エッジ部分は、紙の2山です。

2 JBL 30センチ用 コルクガスケット JBL D131,2202、2130、2203、124A に適合します。 

 今後も、リコーンキット、エッジ等の商品を充実させていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 

いよいよ来月10月に開催される道工具・作業用品EXPO IN 幕張メッセ
先日、展示会用のカタログが出来上がり、今は関係業者様にカタログ、資料、展示会の無料招待券の袋詰めをしています。

この招待券がないと入場に2,000円が必要になります。
当社ブースにお立ち寄り頂ける業者様には招待券をお送りしますので、どうぞお問い合わせください。

ご来場頂いてご注文頂いた業者さまには卸価格の5パーセント割引をさせて頂きます。
また、残念ながら当展示会に参加できない業者様にも商談に応じさせて頂きますので、お問い合わせくださいませ。

 

今回より、リコーンキットにセンター出し用ツールとして、フィルムをお付けするようになりましたが、それに伴ってリコーンマニュアルも一部改訂致しました。


改訂リコーンマニュアルの一部

 

フィルムをお付けできるのは、現在のところJBL 直径4インチのボイスコイルのキットので、それ以外は従来のリコーンキットとマニュアルになります。

どうぞよろしくお願い致します。

EBY社スピーカーターミナルの入荷について
2009年6月から販売しておりますが、好評完売しました。
次回のEBY社スピーカーターミナルの入荷は、メーカーの製造期間が2ヶ月くらいかかりますので、10月上旬くらいになります。
お待たせして申し訳ございませんが、入荷致しましたらよろしくお願い致します。

暑中お見舞い申し上げます。

当社は本日8月1日から法人化いたしました。
会社名は 株式会社 NORTHWEST TRADING です。
海外との取引が多いので、英語表記になっています。
日本語読みは 株式会社 ノースウエスト トレーディング です。
取り扱い商品も当面変わりません。
また、銀行口座も番号、名称が変わりますが(当面は以前の番号、名称を使います)取り扱い銀行は変わりません。
これからさらにより良いサービスを提供しますので、以前にもましてよろしくお願い致します。

さて、スピーカー販売スタッフからお知らせです。

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スピーカー商品のリコーンキットの販売を初めて、4年目になりました。
お客様からよく、「リコーンは素人でもできますか?」とお問い合わせを頂きます。
特にその中で多いのは、「何が難しいですか?」というご質問です。
その答えとしては、「ボイスコイルをマグネットギャップに正しく装着すること(センター出し)」と申し上げています。
当社では初めての方でもリコーンできるよう、リコーンキットのマニュアルを作成しています。
このたびマニュアルに加えまして、作業をお手伝いするツールとして、センター出し用のフィルムを リコーンキットに添付するように致しました。(現在のところJBL 直径4インチのボイスコイルのキットのみに限らせていただきます。)
ご使用方法は写真の通りで、JBLのスピーカーのギャップに適合するようになっています。
このフィルムは、マグネットギャップの底まで届いていますので、それに沿ってボイスコイルを装着すると、正確かつ簡単にボイスコイルを装着することができます。

先日、お客さまから当社のダンプ剤(接着剤)はどんなものかとご質問がありましたので解説いたします。商品に付属する当店のものは、接着剤でありダンプ剤と考えてください。

まず接着剤としては、希釈せずにそのまま筆等で塗布します。気温20度・湿度50%くらいの条件で30分から60分でかたまります。固まるまで時間がありますので、位置決めの時間があります。乾燥すると白色から透明になり強力に接着します。フレームとコーン紙など金属・木・ウレタン・紙を強力に接着します。木工ボンドに類似していますが、WD-32はスピーカー専用接着剤です。

次にダンプ剤としての説明です。適度に水で希釈してクロスエッジに塗ります。塗布する量によりエッジの硬さを調整します。塗布することにより、クロスの糸と糸の間の隙間をうめて音がコーン紙の裏に回らなくなります。硬さ調整は、万全を期すならば周波数の計測器があればよいのですが、それが無い場合はやはり薄く塗って柔らかめが良いと思います。

更にもう一つ、コーン紙に薄めたダンプ剤を塗布する方法です。例えば古くなったコーン紙で酸化等で張りがなくなりブヨブヨになった場合など、それに塗布すると少し強度が増します。仕上がりの感じは、しっとりと濡れた見かけになります。

以上ご紹介しましたが、これまでお客様に販売してたいへんご好評を得ております。エッジの場合、30センチ、38センチ用お買い上げであれば、20グラムお付けしています。(クロスエッジの場合は、40グラム)(25センチ以下の場合は10グラム(特殊製品は除く。))

http://www.hobbies-n-things.com/product/191

紹介が遅くなりましたが、今月1日に東京ビッグサイトで開催された インテリア ライフスタイル 展示会に行ってきました。
当店のピエール クランプをご愛用頂いている IKURU DESIGN の須藤生(すどう いくる)さんが参加されていました。
AZIS
という企業の出品商品の中のスピーカー製作をされています。

 

須藤さんに実際にお会いするのは初めてでしたが、過去に何回かご注文頂いたときにメールを頂いた文面のイメージどおりの気さくで、素敵な方でした。

さて、当店はスピーカー部品を販売していますが、まもなく、スピーカーや木工中心の新しいブログを立ち上げる予定です。
お楽しみに・・!
 

私がよく訪問しているお客様のブログ 「木もれ日輝く那須の森」に、当店のピエール マキシクランプがアップされています。 http://www.ikuru.co.jp/blog/archives/2010/12/post_134.html

須藤 生(すどう いくる)さんは、ヨーロッパで木工学校に通い、家具職人になった方です。
卒業し、日本に戻ってきて、現在工房を立ち上げ、家具製造を始められています。
彼の作る家具は、デザイン性に優れ、各方面から注目を集める新進気鋭の家具職人です。
ブログをご覧になるとわかりますが、彼の技術的センスは、カメラワークにも表れ、目を見張るような写真ブログになっています。
一度、ご覧になってみて下さい。

生さんは、当店のピエールクランプのユーザー様であり、これまで何回かピエールクランプをご購入頂いており、大変光栄に感じています。

秋に幕張メッセの道工具・展示会に出展を予定しており、準備で忙しく、なかなか店長日記を書けませんでしたが、今回は注目のアジャスタプルカーゴバー(突っ張り棒)についてです。

(カーゴバーは、作業場のエリア確保等のご使用のほか、地震対策の家具倒壊防止にも役立ちます!)

スピーカー(20センチ口径)のエンクロージャーボックスを端材で作っています。端材といっても、米板合板です。
さて、カーゴバーの話ですが、その製作工程で、厚さ12.5ミリの合板を2枚張り合わせる工程があります。
合板2枚を貼り合わせることは、一見簡単そうですが、多少板は反っているので、ピッタリ貼り合わせるのは難しいのです。

一番確かな方法は、真空パックを使用して、大気圧を利用して、プレスする方法です。この方法は、高価ですが、強力で均一のプレスが掛けられます。

二番は、この当店のカーゴバーを使用する方法です。自動車のパンタグラフ式のプレス機と同じです。
テーブルソーなどの平面を利用して、天井を利用して、プレスを行います。
写真のように、5本のカーゴバーを利用してプレスしました。
接着剤はタイトボンドⅡエクステンドです。
一晩置いて外しましたが、このカーゴバーの1つの利用方法を紹介致しました。