店長&スタッフ日記

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天板と底板の一部に突き板(ウォルナットベニア)を貼りました。

通常はベニア貼りお工程は仕上げですから最後ですが、

ベニアを貼ってから更に切り込みをしなければならないので、

その箇所だけ前もってベニア貼りしました。

 

それにしてもC45 メトロゴンの場合、四角の箱物ではないので、

ベニアが左右で蝶のような形状をしているので、歩留まりが悪いです。

利用できないかなりの端切れが出てもったいないです。

 

天板の下側の、見える部分にウォルナットベニアをアイロンで貼りました。大きめに貼っていますので、

後で切り落とします。

 

底板の一部のパーツにも見える部分には、ベニアを貼りました。ご覧ように木目がはっきりしています。

木目の方向は、設計図に指定されていますので、その通り切り出すと無駄が多いのです。

メトロゴンのように横幅が187㌢もあるような大作は、組立作業も一苦労です。

大きいパーツがあるので取扱いにある程度スペースが必要になります。

また、4本足ですので、平面で組上げなければ精度を欠く仕上がりになります。

そこでアッセンブルテーブルを作成していました。

今まで部品取りに集中して作業していましたので、部品置き台にしていましたが、

これからは、組み立て作業になりますので片付けて本来のアッセンブルテーブル

(組み立て作業台)として使用します。

 

天板は、48ミリ厚(合板+MDF)でたわまないように補強を入れています。本日天板のみ青く

ペイントを塗りました。

このアッセンブルテーブルの天板の大きさは、横280㌢、縦90㌢でパラゴンを左右組み立てできる大きさ

で製作しました。写真は参考のために、C45メトロゴンの天板(横幅180㌢)、底板、リフレクター板をのせています。

昨日、リフレクター板の曲げが出来たので、底板にバッフル板、リフレクター板、正面板、側板を仮組してみました。

仮組してみた理由は以下です。

1 組み立て前に、突き板貼りを行なわないといけない箇所が天板と底板にあるために貼付範囲を確認した。

2 設計図には、正確に何処にパーツを配置するのか、記載がないので位置決めの必要があるため。

 

メトロゴンの内側から見たところです。左からリフレクター板、バッフル板、正面版、側板の順で配置

しています。スピーカーユニットはこのような狭い場所の押し込められます。

前から見たところです。下の赤い部分に、突き板を組み立て前に貼る予定です。

バッフル板がユニークな形状ですが、この構造では、合理的な形状であることが、仮組してみて

理解出来ました。

リフレクター板の左に設置している白く細長い木片の場所にサランネットを取り付けます。

リフレクター板の全面にも組み立て前に、木目が縦向きに突き板を貼らなければいけません。

C45 メトロゴンの中央の リフレクターの製作を行なっています。

失敗を何度か繰り返しやっと上手く曲げることが出来ました。

やはりこれだけ大きなものを曲げることは、簡単そうに 見えますがたいへん困難でした。

合板とハードボードに隙間ができたり、接着剤が染み出して不要な部分を接着するような

失敗がありましたが、やっと納得が行くものが出来ました。

 

厚さ20ミリのリフレクター板です。

外側と内側に4ミリ厚ハードボード、心材に12ミリラーチ合板(カラマツ)を

凸凹の型にはめて、曲げました。

接着剤は、当社で販売しているタイトボンド社製のメラミンボンドを使用しました。

成型後スプリングバックが心配でしたが、殆どなく今後の組み立てには影響がないようです。

 

 

裏面からです。

表面です。幅150センチ高さ60センチ 各辺をトリミングしてからいよいよ突き板を貼ります。

 

 

本日、#1305-8という2インチ(50ミリ口径)のボイスコイルが入荷いたしました。

2インチ(50ミリ口径)では数少ない銅リボン線エッジワイズ巻き仕様で、適用範囲が広いボイスコイルです。

詳細は後日 お知らせいたします。

検品のために2インチ(50ミリ口径)のボイスコイルを出してみたところ、全部で6種類の在庫がありました。

 

#1305-8という2インチ(50ミリ口径)のボイスコイル

 

6種類勢揃いした2インチ口径ボイスコイル

 後列左から時計周りに #KVC6018-8、#1305-8(新製品のため詳細データなし)、#KVC6055-8

 #1310-8、KVC59063-8、KVC6125-8です。 特筆すべきことは、この中で銅リボン線エッジワイズ巻き仕様は、

#1305-8と#1310-8です。あとのVCは、銅丸線の2重巻きです。

 

以下詳細データです。

今日の読売新聞 朝刊をみて技術の進歩に驚きました。

3Dプリンターという機械があって、近い将来(5年後?)には、価格も手頃になり、

家庭に普及して、簡単な物であれば製品をコピー製作できるので、

現在の流通が大きく変化すると言う記事がありました。

 

例えば、現在日本は、海外から大量の商品を輸入していますが、家庭に3Dプリンターが普及して

簡単にコピー品が製造できれば、海外からの輸入品の需要が無くなり、メーカー、運送業者、

卸売業者等の仕事が無くなり社会大きく変わるかもしれません。

 

20年くらい前に、現在のネット社会を予想できなかったように、この便利な機械が社会に

想像を超えた大きな変化をもたらすかもしれません。

C45 メトロゴン レプリカ製作で 天板の切り出しを行いました。

毎日暑くてなかなか進まなくて申し訳ありません。

横幅180㌢奥行70センチの19㍉厚パーティクルボードから一部円形に切り出しました。

 

材料が大きいので設計図通りに切り出すのは難しい作業でした。

ここに円形のリフレクターが納まります。右の印は、ルーバーの立てる位置で。後で溝を彫り込みます。

左前から見たところですが、正面、左側面、正面右の各辺に角型のモールディングを取り付けます。

 

 

 JBLD260(D208) のリコーンをしますので、そのレポートを数回にわたって

行ないますのでよろしくお願いいたします。

当社には、先日ボックスが完成したJBL LE8-1というユニットがありますが、

それと比較してもこのJBLD260(D208)は、音に全くメリハリが無く、本来の音が出ていないので、

思い切ってリコーンすることにしました。

このリコーンは、D130等もリコーンと異なり、更に加工が必要です。

加工内容は、コーン紙のVC開口の加工、VCボビンのカット、ダンパーの加工等です。

皆様の作業のご参考に少しでもなればと思います。

JBLD260(D208)は、本来D130のミニチュアー版として、音質に定評がありますので、

割合多くのユーザーが、このユニットを所有しています。

 

 

このD260は、通常販売品のD208と違い塗装と銘版が異なります。

D130をサイズダウンしたもので、高能率な音質が期待できます。

全くD130を彷彿させる外観です。マグネットのセンターのフェルトが貼られている点がD130との顕著な

違いです。

コーンアッセンブリーです。部品個別には、ハイグレードなパーツが使用されています。

このユニットは断線していませんが、音が良くなかったです。その原因の一つにボイスコイルのセンター

出しが失敗している点です。ご覧のように、明らかにVCがコーン紙に対して傾いて設置されています。

これでは、良い音は期待できません。

VCは、丸銅線巻きですが、ボビンは確りしていました。

C45 メトロゴン の中央にあるリフレクター板は曲面なので曲げ型が必要です。

米松合板とパーチクルボードを使用して曲げ型を作りました。

大きくて重くこれだけでも大作です。大きさ的には400㍑冷蔵庫を横倒しにしたのと同程度の大きさです。

ですから使っていないときは、置き場所に困ります。  

 

上が凸型、下が凹型です。

接着剤は乾いていない段階では、ずれ易いので、ずれ防止の木片を両面に付けました。

ボイスコイル 3種類 新製品のお知らせ  

#1600-8:JBL LE10,2121H用

#1736-8NF:JBL LE15,E145用 

#1830-8:JBL 2205,E140用 

各パーツデータは以下です。

よろしくお願いいたします。

ダストキャップ(直径90㍉) 2種類 新製品のお知らせ。 

#DCA3500:Altec 600B用

#DCP3500:エミネンス用  

                                                      

各パーツデータは以下です。よろしくお願いいたします。

C45 メトロゴン のリフレクター板の製作の前に 曲面にベニア板を貼る実験しました。

メトロゴンな場合、横幅150㎝×高さ60㎝の曲面のリフレクター板に化粧ベニア板を木目を縦向きに貼らなければいけません。

平面と違い曲面の場合は更に貼ることが難しくなるので、予行練習してみました。

確かに平面の場合より難しいのですが何とか貼ることが出来ました。

 

準備したのは、表面を曲げたハードボードとウォルナットベニアと黒檀ベニアです。

曲面に2枚のベニアを貼ってみました。接着剤のつきもよく問題ないようです。

C45 メトロゴン レプリカ製作 リフレクター板の製作で ピエールスチールバンドクランプで曲げました。

このリフレクター板は、横幅150㎝、高さ65㎝、厚さ19mmで合板とハードボードの3層で確りした構造になっています。

曲げ型に入れて円形のレフレクターを形成するのですが、合板とハードボードは、曲げ型に入れたくらいでは、

思うように曲がらないので、ピエールのスチールバンドクランプで予め曲げました。

 幅広材料ですので、円形スチールバンドクランプ(#24006)を2個使用してハードボードを締上げました。

 

#24006スチールバンドクランプは、幅25mmスチールバンドにより、確実に強力に対象物を締めることが出来ます。

 

#24006の本体部分。黒いハンドルを回すことで、緩めたり締めたり出来ます。

明日は、曲げ型造りをご紹介いたします。

JBLLE8-1用のボックスが、遂に完成いたしました。

思えば、途中中断があり、2年ほど完成まで要しました。

正直言って材料は、建材の余りものですが、ベニアを除いて100%米松です。

バッフル板が厚さ28㍉、その他の面は、25ミリ厚の米松合板です。

内容積は、約42㍑で 仕上げは、JBL モニターと同じオイル仕上げとしました。

 

Before & After からご覧下さい。

バッフル板を取り付ける前です。米松の補強材を不均等に全面に配置しています。

 

試聴したときの外観は、残念な姿ですが、音は最高でした。

全く別物に見えます。やはり4辺のウォルナットのモールディングがデザインのアクセントになり

素晴らしい外観になりました。

この角度からは、4343BWXに見えませんか。 モールディングのサイズや色を真似して製作しました。

ウォルナットの木目がくっきり出ています。

今日は、JBL LE8-1用の ボックス製作 で オイル仕上げをしましたので、作業手順等をご紹介いたします。

なお、オイル仕上げは、C45 メトロゴン レプリカ製作にも同じ工程があり、練習と位置づけています。

使用したオイルは、ワトコオイルです。

これは、JBLのスピーカーボックスの仕上げに採用されている言わば純正品のような仕上げ材料です。

30年以上前から手入れに使用してきました。

独特の匂いがありますが、落ち着いたツヤなし木地を生かした仕上がりになります。

使用方法が簡単ですので、広くJBLのスピーカーボックスに用いられています。

使用方法は、そのまま筆等で塗布してから、30分くらいしてふき取ります。

そのまま約半日放置して乾燥させれば完了です。

《追記》ワトコオイルは、イギリス製とアメリカ製があります。今回使用した赤い缶のものは、イギリス製です。以前から使用していた物は、アメリカ製で、成分や匂いが違います。

 

ワトコオイルです。色は。ダークウォルナットです。

オイルを塗布すると木目が浮き上がります。30分くらいしてから、布で余分なオイルをふき取ります。

実質の作業はそれだけです。半日ほど乾燥させるために放置します。半日後には、あのJBLのモニター

と同じ仕上がりになります。

今日は、JBLLE8-1用の ボックス製作 で ベニア(突き板)貼りを行ないましたので、

作業手順をご紹介いたします。

なお、ベニア貼り の作業は、C45 メトロゴン レプリカ製作にも同じ工程があり、練習と位置づけています。

 

1 まずベニアの巻き癖を取って貼りやすいようにします。

因みに今回は、2層のウォルナットを使用しました。

また、天板と側板の木目がマッチするようにカットします。

片側1本分のウォルナットベニアです。これは裏側です。

 

使用する接着剤は、一般的な木工ボンドです。広い面積なので筆で塗布します。

 

 

2 木工ボンドををベニアと本体に均一に塗布します。

塗布したら完全に乾くまで放置します。

ベニアに塗布が完了したところです。まだ白いですが、乾燥すれば透明になります。

 

 

3 乾いたらアイロンを使って貼り合せます。熱と圧力でベニアが確りと接着できます。

特に念入りに角をアイロンで押さえます。

 

4 ベニア貼り完了です。 左右で6面のベニア貼りが完了しました。ベニアが確りと本体に接着されています。

天板と側板の木目がマッチしています。

明日、仕上げで使用する、ワトコオイルとウォルナットモールディングです。

今回使用したベニアです。好評販売中!