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パラゴン レプリカの制作では、あらたな試みとしてハイドグルー(膠)を使用します。
前回のメトロゴン レプリカの制作では、タイトボンドⅢをメインに使用しました。
タイトボンドⅢは、使用の状況は 色々ありましょうが、最高の接着剤の一つだと思います。
その優秀な タイトボンドⅢに替えてハイドグルーを使うのです。
パラゴンは1950年代後期に制作です。このころには既に優秀な接着剤が開発されていたようです。
当時のJBLのキャビネット制作の職人は、新しく開発された接着剤を使用したのでしょうか。
それとも古くから使用されている ハイドグルーを使用したのでしょうか。
私の調べでは、どちらを当時使用したのかわかりません。
もちろん設計図には、指定がありません。
一方で、弦楽器制作(特にバイオリン制作)では、名器が輩出された中世から現在までハイドグルーが専ら使用されているようです。
その一番の理由は、音が良いからでしょう。
ハイドグルーは、材料が獣の皮膚、骨等が材料で、少々悪臭があります。
それに約60度で湯煎する必要があり、取扱方法が現代に接着剤に比べて面倒です。
利点は、熱を加えれば接着箇所が、剥離しますのでやり直しが可能です。
やはり一番の利点である音が良いのではないかという理由で、ハイドグルーにしました。
仮組立を行なってパラゴンの特長が出てきました。
仮組立でパーツの位置関係と接合具合いが分かりたいへん有益でした。
部品の配置も問題ないことが確認できました。
左フロントですが、全て突板を貼ります。
左下もパーツがキレイに納まりました。
この穴には、リフレクターパネルの一部が収まります。
ここも細かいですが、突板を貼ります。いい感じのデザインです。
仮組立てのレポートが多くて申し訳ありません。
パラゴンになるとパーツの位置関係が複雑で、サイズが正しいのかもわかりませんので、
何度も仮組立を行い今後の製作に役立てます。
ウーハーのホーンロードです。パラゴンの場合、左右が完全にセパレートされています。間に約1.5インチ(38ミリ)
の空気層もあります。天板は、2重で厚さ38ミリです。底板は、3重で厚さ57ミリです。
セパレ-ト部分です。このように空気層を設け他方の影響を低減させています。
フロントの下部です。ここは、2枚重ねで厚さが38㍉あります。ロックマイタ―ジョイントで木口を隠す板を取り付けて
います。この部分は、べニアを貼りますので、細かい作業が今後も続きます。
パラゴンは、販売開始が1957年で約60年前です。
当時の製作に携わった職人さんも少なくなり、パラゴンの真実が、伝説化しているように思います。
私もパラゴンレプリカ製作にあたって、パラゴンの真実を探求しています。
パラゴンほどになると、最初からあの画期的な美しい造形が出来たのではないようです。
いくつかのプロトタイプが製作されて最終的に皆様がよく御存じのあの形になったと思われます。
私が、これまでに把握したプロトタイプは、以下です。
なお、ネットで閲覧できる写真等は、所有者の了解を得ていませんので、公開できません。
コメントの細部は、想像で書いた面もありますので、真実ではないかもしれません。
1 パラゴン&メトロゴンのハイブリットプロトタイプ(製作年不明)
中央のリフレクターは、大きさは正確に合わかりませんが。メトロゴンと同じカーブです。
従ってカーブの緩いパラゴンより小ぶりです。
中央は、メトロゴンそのものですが、両サイドの形状は、パラゴンに類似しています。
パラゴンとメトロゴンのハイブリットの形状です。
一般的なパラゴンの中音ホーンの箇所に30㌢口径のウーハーが小型の立方体の箱に入って設置されています。
これは、パラゴンと呼べるものではないかもしれません。
思うにこのモデルが一番早い時期に製作されて、パラゴンとメトロゴンに派生したと思われる形状です。
2 飾り足のないプロトタイプ。(製作年不明)
見かけは一般的なパラゴンにかなり近いですが、あの優美な造形の 飾り足がないタイプです。
またユニット配置ですが、なんと075ツィーターが375よりかなり下に設置されています。
米松合板がふんだんに使用されています。
中音ホーンは片側のみ固定されています。
飾り足はありませんが、底板にメタルの保護材が付いた短い足がついています。
ユニット構成は、075+375+150-4Cです。
3 足の短いパラゴン(製作年1957年頃)
1957年のJBLパラゴンの専用カタログをご覧ください。
正面からのパラゴンの写真が何か違和感がありませんか。
よく見ると足が短く、しかも飾り足の形状も一般的なパラゴンと異なります。
カタログ上は見たことがありましたが、この形状で販売されたものは、見たことがありませんのでプロトタイプとさせて頂きました。
4 スタジオ用パラゴン これも1957年のJBLパラゴンの専用カタログからです。(製作年1957年頃)
家庭用ではなく、スタジオの壁埋め込み用パラゴンです。
簡単に言うと生産型のパラゴンの天板、底板、側板、リフレクター板を取り去った形状です。
壁に埋め込むよう設計されたようで、装飾が全くありません。 。
カタログで見たのみで実際に設置されたものを見たことがありません。
殆どのパーツ切出しが終わり細かい加工を行なっています。
今回は、朝起きた時からこのパーツの加工方法を考えていました。
いや、10年以上前にパラゴンレプリカを製作を決意するときから、このパーツの加工方法を考えていました。
しかし、これまで現在所有する道具・機械を駆使しても決定的な加工法は思いつきませんでした。
今日も朝から数種の道具を引っ張り出して試行錯誤しました。
やっと午後4時過ぎに画期的な方法が閃き、安全に正確に迅速に加工することが出来ました。
木工が面白いのは、やり方が数百通りあっても、安全に、正確に、迅速に出来る方法があるので
それを知恵を絞って発見することです。
天板のフロントの加工です。通常は、この加工は、テーブルソーなどで簡単に行えますが、幅130×縦70センチの大きな
パーツの斜めカットの加工ですから非常に難しいのです。
このように大きいパーツの一部加工です。
この加工の上にウォールナットのべニア(突板)を貼ります。ここは、前面の左(右)上です。
既存のJBL N220(L220用のネットワーク)の2405ツイーターと2420スコーカ―のハイパスフィルター用コンデンサーをMUSICAP(ミュージキャップ)コンデンサーに交換しました。
早速DD55000エヴェレスト レプリカにN220を取り付けて試聴しましたが、中高音が明らかに大きくなった印象でした。
新コンデンサーのエージングで音が変わる可能性もありますので、MUSICAP(ミュージキャップ)のレポートは後日します。
左の黄色いコンデンサーと右の大きいコンデンサーを新コンデンサーに入れ替えしました。
新しいMUSICAPコンデンサーは、かなり大きいので別基盤におさめました。
N220用ネットワークボックスを製作しました。
先日入手したエヴェレストレプリカ用のJBL N220ネットワーク用の交換用フィルムコンデンサーを購入しました。
MUSICAP(ミュージキャップ)というアメリカ製のコンデンサーです。
ネットワークのコンデンサーで音が変わるらしいのですが、大きくて確り作られているミュージキャップを選びました。
N220では、ツィーター、スコーカ―のハイパス用コンデンサーをこのミュージキャップに交換します。
以前は黄色のカバーでしたがブルーになってます。引出線は、15AWGの太い撚り線です。
2.2μF です。長さ66ミリ、直径20ミリ、重さ40gです。
3.0μF です。長さ78ミリ、直径23ミリ、重さ50gです。
6.8μF です。長さ93ミリ、直径31ミリ、重さ104gです。
パラゴンレプリカ用のバッフル板にD130改(厚いガスケットで奥行を深くして150系用のコーン紙でリコーンしています。)とK145(楽器用/オリジナルコーン紙)を仮に装着してみました。
やはり130系では問題なく装着出来ますが、大きいK145は、少々削るなどして装着が出来るかどうかということでした。
まずD130改は問題なく装着出来ました。
以前パラゴンオーナーが、LE15Aのウレタンエッジがバッフルに干渉するというトラブルがあったと言っていたが、
D130改の場合問題ないと思われます。
ガッチリバッフルに付いています。
D130改は、通常のD130より約12ミリガスケット部分が厚いのですが、長いボルトで装着しています。
次にK145を装着してみました。K145は、本来楽器用ですが、見かけとは違い、柔らかく重い低音が出ます。
フィックストエッジで、大きく前後にコーン紙が揺れることは、全くありません。しかしコーンは、殆ど動きませんが
低い方まで低音が出る珍しいウーハーです。40センチ口径ですので、少しはみ出ます。
K145は130系よりも全体的に大きいですが、コーン紙は、130系よりも口径が小さいのが特徴です。
エッジにバッフル板が干渉しません。
K145の巨大なフレームで左側の外周付近が出張っています。横壁を削れば装着できるかもしれません。
パラゴン製作で、あまり注目されませんが、地道に小さいパーツも 正確に丹念に製作しています。
小さい部品は意外ですが、製作が難しいのです。
なぜならば、機械で正確に切断するのですが、作業が細かいので刃先に手を近づけることが多くなり作業が危険になるからです。
従ってなるべく大きい(長い)ものから小さい(短い)ものを切り出すように心掛けています。
上段は、リフレクター板と本体のインナーホーンの間に取付付けるクサビです。
中段は、フロントパーツのグルーブロックです。
下段は、長いフロントパーツのグルーブロックです。 お箸より少し太い位です。
目の詰まった米松材を使用しています。もちろんオリジナル設計図の指定通りです。
パラゴンの製作は、目新しいことが多くとても楽しいです。
奇妙な形状のパーツがスピーカの何処に配置されるのか、三次元の思考回路が 働くからです。
平面的な設計図を見ても複雑なパーツ配置が多くて、 イメージがわかないことが多いです。
ああでもない、こうでもないと考えるうちに閃いて設計図の真意がみえることが楽しいです。
今日製作しているパーツに、飛行機の羽根のような形状のパーツがありました。
しばらくの間、どこに組込まれるのか考えていましたが、低音ホーンロードの中頃に設置されるフィンだということが分かりました。
パラゴンの外からは、見えませんが、ホーンの左右の壁と壁に橋渡しされ、補強や音の流れを良くする(?)目的で取り付けられているようです。
19ミリ厚のパーチクルボードです。左右の両辺を削ってアールを付けています。これを長さ15センチくらいに切って
低音ホーンの中に取付けます。
パラゴンは、インナーホーンに穴を開けて、075と375を設置する構造になっています。
そのインナーホーンの外側に取り付けて、375ドライバーを確り固定するクランプのパーツを製作しました。
目の詰まった重い米松材の為糸鋸でのカットは、一苦労でした。 ペーパーを掛けて更に滑らかにします。
中に375ドライバーなどを挟み両端をねじ止めします。それで確り固定されます。375ドライバーは直径180ミリで、
個の開口の円も同じ直径180ミリです。
パラゴンとは、関係がないのですが、N220の格納ボックスを製作しました。このN220は、エベレストレプリカ用に
調達したネットワーク(800Hz、5000Hzクロス 本来は、L220のネットワーク)で、裸のまま、使用しているので、
今後の改造も視野に入れボックスに格納するようにしたのです。
N220は、4本のネジでこのボックスと確りと固定します。
1958年のオリジナル図面によりますと製図番号C44-39(バックパネル)は、素材が12ミリ厚のパーティクルボードになっています。
このバックパネルは、ウーハーのバックチェンバーに蓋するもので、同時に2つのネットワークを取り付け、その上パワーエナジャイザーも取り付けられる重要なパーツです。
そのバックパネルが頼りない12ミリ厚のパーティクルボードとは、オリジナル設計図の間違いではないかと疑いました。
1958年以降に製作されたと思われるパラゴンの写真を見たところ、38センチウーハーの強烈なプレッシャーのかかる箇所ですから、厚く補強が施されていました。
従って1958年当初は、図面通り製作されたようですが、その後すぐ改良されたようです。
今回のレプリカ製作は、忠実再現がモットーですが、このバックパネルは、オリジナル図面に従わず、その後の補強されたモデルを真似て製作します。
なお、バックパネルを本体に取り付けて、それを後ろから見た場合、中央付近にウーハーを設置しますので、2個のネットワークは、下部に横に並べて配置になります。
少し壁にぶち当たっています。
リフレクター板用木型製作で、作業が停滞しているのです。
木型は、理論上凸型と凹型を作れば良いのですから簡単ですが、実際には、思うように正確に製作することが難しいです。
メトロゴンでも、同じように巨大な木型を製作しましたが、何度作っても難しいものは、難しいのです。
同時にツイーター075用のハウジングのパーツもカットしました。
これらのパーツも曲線がありますが、小さいパーツなので、手慣れたものです。
あまりにも巨大なので ガレージで製作しています。左右側板と天板と底板は、強度が必要なため29ミリ厚米松合板、
中の圧縮板は、19ミリパーチクルボードを使用しています。
これは、ひな形の為赤くペイントしたものです。この075ハウジングがインナーホーンのカーブに嵌ります。音漏れが少なく
なるような形状です。
こちらが裏側です。
この段差にインナーホーンがピッタリ嵌まるのです。各パーツの曲線は本体のインナーホーンと同じカーブです
パラゴンやメトロゴンは、独自のカーブしたリフレクター板を持っているので、それを作るためには、木型が必要になります。
メトロゴンでは、一つ作れば良いのですが、パラゴンでは、3種類のカーブ(曲面)が必要です。
その三つとは、第一に正面の大きなリフレクター板、第二にリフレクター板のすぐ後ろのあるホーンの壁、第三にインナーホーン
(375と075もこの曲面に取り付けます。)です
。設計図はだれでも入手できるのですが、パラゴンが誰でも簡単に製作できない理由が、ここにあると思います。
今日は、凸型と凹型を半径1235㍉でカットしました。丁寧にペーパー掛けして曲面を整えました。
巨大な木型の組立ては後日です。
木型の横幅約170㌢、奥行75㌢、高さ60㌢の巨大なものです。
JBL L220用のネットワーク N220を DD55000エベレストレプリカに組込んでみました。
これまで3115ネットワークで500Hzクロスで聴いていました。
現在製作中のパラゴンレプリカ用に3115は、取り外す予定です。
そこで、オリジナルエベレストに近いネットワークをさがしていたところ、クロスオーバー周波数が近いN220を入手できたのです。
N220は、製造後30年位経過していますし、コイル、コンデンサー、Lパッド等のパーツがあまり高級には見えませんので、残念な音しか出ないだろうと思っていました。
しかし、この予想は外れ、思っていたよりは、まともな音が聴けました。
使用パーツは、高級品は無いのですが、さすがにJBLらしい切れのある音色を回路で工夫して出しているように思います。
以前から比べてクリアーなバランスの取れた音になりました。
特に中高音が改善されたようでした。
以前は、2420ドライバーで500Hzまで出していましたが、今は800Hzからですので、負担が少なったようです。
ただし全く問題がないかというとそうでなく コンデンサーは交換しても良い時期だと思っています。
あまり不満がないので当分このN220で行くつもりです。
今日は、仮配線ですので、後日、ネットワークボックスも製作して正式に 配線する予定です。
エベレストの中音ホーンの裏側です。約200リットルの空間があるのですが、上下に補強が入っていますので、意外と
狭いです。N220も仮置きで不安定です。
パラゴンの大きいレフレクター板製作用の木型を製作中です。
幅170㌢奥行75㌢高さ60㌢の凸凹の型です。大きいので製作に時間と材料が掛っています。
さて、DD55000エベレスト レプリカはメインスピーカーとして聴いています。
エベレストには、3115(500Hzクロス)を使用しているので、パラゴンレプリカが完成すれば、そちらで使用しますので、
別のネットワークが必要になります。
そこで、3ウェイのJBL L220のネットワークを入手しました。
きょうは、届いたばかりですので動作確認しただけです。
明日からのエベレストに組込んでの音出しが楽しみです。
800Hz、5000Hz のクロスでオリジナルのエベレストに近いクロス数値です。
これは、JBL サービスマニュアルです。ネットワークの回路図が記載されていて、改良にすごく役立ちます。
ネットで無料で入手可能です。
昨日と今日は、製作を止めて、工房の整理整頓を行いました。
パラゴンの部品の点数が多くて、大きいパーツもあるので、カットしたパーツで手狭になりました。
今後の作業効率を考えると、よりスペースを確保した方がよいので、貴重な時間を費やして清掃兼整頓を行いました。
組立専用台に切出したパーツを置いて、その配置を確認しました。
驚くべきことですが、パラゴンの低音のホーンロードは、厚さが最大で57㎜(19㎜厚材料の3枚重ね)もあることが、判明しました。
左側のみ仮置きしました。2本のツーバイフォーは、仮置き用支柱です。小さく見えますが、幅が約135センチあり巨大です。
かなりパーツの配置が複雑なので、こうしてパーツを置いてみると巧妙な設計だと思います。
バッフル板です。奥側にこちらに向けて低音ユニットを取り付けます。滑り台のようなパーツは、ホーンロードの一部
を形成します。
バッフル板の下の底板部分です。19㎜ パーティクルボード3枚重ねで、厚さは、57㎜です。同じ箇所の天板部分は、
2枚重ねで38㎜です。木ネジと接着剤でガッチリと組み立てますので剛性が高いボックスになります。
ここは、フロントの木製レッグを取り付ける部分で、音が出てくる箇所ですが、ここも2枚重ねで厚さ38ミリです。
このようにホーンロードの上下の厚さは、どこの部分も38㎜以上あることがわかりました。
今日は、引き続きパーツの切出しを行いました。
今日のパーツは、今までで一番時間がかかり難しいものでした。
木工で楽しいのは、難しいパーツを製作する過程です。
完成に至るまでいくつも手順はありますが、今ある道具で最善の方法を取って 答え(完成)を導くのが楽しいのです。
下記のパーツを切り出すのに1日費やしましたが、途中で試行と思考の時間がかかりました。
パラゴンを製作するうえで今後も困難な場面があると思いますが、メトロゴンの製作も経験していますので、乗り越えられると思います。
下記パーツは、パラゴン設計図によりますと、#C44-31、32 スロートアングルパネルです。
左右1対ですが、上下必要ですので、1台のパラゴンには、4枚必要です。低音ホーンで、ウーハーに直結する部分の
パーツです。
形状は、変形5角形で、各5辺は全て傾斜カットです。しかも、左右ミラーイメージで、別ものです。
斜めカットは、高速回転する丸鋸歯に十分注意しながらの作業ですので危険と隣合わせです。
パラゴン レプリカのパーツ切出しをここ数日集中的にやっています。
通常の箱型スピーカーと異なり、ユニークな形状のパーツが多いのが パラゴンです。
本日切出したパーツをお見せいたします。
このパーツは、正面から見て左右の縦わくです。表側にべニアを貼ります。
この二つは、底板に取り付けてホーンを補強するものです。
これは、裏板の取付を行う支柱です。太く大きい無垢材です。
この竹ひごのようなもには、グルーストリップです。長さが約90センチもあります。
これは、低音ホーンのスロート部分のパーツです。ホーンの一部になります。
今日も一日中、雨でしたが、パラゴンのパーツをカットしていました。
パラゴンのパーツは、曲線が多いので、同じ形状のパーツを作るには、ひな形を作って、それを基にルーターテーブルでカットする方法を行なっています。
この方法は、メトロゴンの製作にも活用しました。
カットの失敗が少なく、全く同じ形状のパーツが何個でも作りだせます。
おまけに、ルーターのカットの切り口は、仕上がりがキレイです。
左は、本日カットした、バッフル板です。右は、メトロゴンのバッフル板です。大きさは、ほぼ同じですが、パラゴン用は、ウーファーのみですのでシンプルです。両者とも細い部分があり、単体では剛性が低いですが、他のパーツとの組み合わせで、剛性を確保しています。
#78 フロント ベース パネル です。底板は大きい19ミリ厚の板ですが、これを前面に取付け、補強します。左側のスロープ部分にリフレクター板の一部が接合します。
#66 トップ&ボトムインナーホーン です。このような幅75㌢もある大きな部品が、左右に2個づつ4個も付いています。インナーホーンを形成するパーツです。形状が複雑で製図を数回やり直しして、やっと出来上がりました。