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外注先から、ホーンとリアーレッグ(後脚)の鋳造品が仕上がってきました。これから、ネジ穴を空けたり、研磨して仕上げます。
3台分 12個のリアーレッグです。右の金色レッグ2本は、手持ちのサンプルです。
このようにセンターにネジ穴を開けます。
確りとした堅牢な後脚4本で巨大なパラゴンを支えます。
ご覧のように、肉厚は、2.5ミリです。 薄い思うかもしれませんが、かなり肉厚で、堅牢です。
ネジの部分には、補強が施されています。
新規制作のホーン3台分6個です。
フロントレッグの 上部を削って、下部の上に載せてみました。
上と下の間に高さ10ミリほどの黒リングが入るのですが、上下のつながりが良くなるように削っています。
フロントレッグ6本を削っています。
スポークシェイブや、鉋で削るのですが 1日中作業しているので、手に水膨れができて痛いです。
しかし、美しい形状の脚になるので、作業は楽しいです。
見本となるJBLオリジナルレッグは、重さが790グラムに対して、このブラックウォルナット材のレッグは、平均で1200グラム以上です。
従って材質が高密度で硬く締まっている良材です。
塗装中のリフレクター板の前に並べてみました。 真ん中のレッグは、オリジナルです。 細部をオリジナルで
確認しな削ります。
先日、ウォルナット突板に着色したので、塗装仕上げの第一歩として、下塗りを行いました。
何回か、重ね塗りを行います。その作業で塗料が乾かせている間に、前足の削りも並行して行っています。
塗料を塗ると突板の良い色が出てきました。
今日は、暑かったのですが、大陸から乾いた風が吹いていたので塗装日和でした。
そこで、ウォルナット突板にステイン塗りました。
ニス等を塗っていないので、表面はザラザラです。 今後、下塗り、上塗り、研磨を施すと色合いが変化し、深みのある
良い色合いになります。
左右ボックス、リフレクター板にウォルナットの突板貼りました。
天板に貼ったところです。
木目の連続性が大事です。
木目が左右対称になるように貼ります。
このように細かいところにも、丁寧に貼っています。
リフレクタ-板の上の部分です。
ボックスの制作と並行して、各種パーツの調達を行っています。
ボックス制作の難度よりもパーツの調達の方が難しいくらいです。
特にパラゴン用金属部品は、特殊で、一般の市販品は使えません。
どれも特注品ばかりだからです。価格もオーダーメードのため高くなりがちです。
ウォルナットの突板です。 これは、リフレクター板用です。 木目が左右対称になるようにカットします。122X244の大判です。
これから、天板と側板に突板を貼ります。大きく外観が変わります。
調達した3台分の金属パーツです。写っていませんが、これ以外にホーンとリアーレッグがあります。
約2週間前に、完成品を関東のお客様に出荷しました。
その時から既に組立していたのですが、意外と進捗が良くてウォルナットの突板を貼り始めました。
前足用のウォルナット材、ホーン、リアーレッグもすでに調達済みです。
組立や突板貼りを手早く済ませ、塗装等の仕上げに余裕をもって作業したいものです。
昨年、11月に導入した ソニ― ハードディスクプレイヤーの操作が楽になりました。
新しいタブレットによるリモートコントロールが可能になったのです。
もっと早い時期に、取り入れればよかったと少し後悔しました。
オンオフや選曲の操作が隣部屋でも可能です。
第三製造ロットは、進んで天板の取り付けまで完了しました。
残る組立作業は、前面の湾曲パネル取付、低音ホーン開口周りのパネル取付、
ウーハーボックスのパーツ取付を残すのみになりました。
ゆりかごのような形状のアウターホーンを制作しています。
型に入れて曲げた合板を上下の板に取り付けて制作します。
簡単な形状ですがとても手のかかる作業です。
インナーホーンの中頃にあるウイング状の補強材です。あとの工程で手前に湾曲した壁を取り付けホーンロード
を形成します。
低音ホーンの入り口近くです。巧妙に大小パーツを組み合わせて、入り口は狭く出口は広くしてホーンロードを形成
しています。
第3製造ロット分(通算7~9台目) 制作中です。
未確認ですが、恐らく私が 国内で一番多くパラゴンレプリカを制作したと思っています。
サイズなどは、図面を見ないと覚えていませんが、細部まで知る尽くしていますので 是非ご用命ください。
ツーバイフォー住宅と同じでプラットホームを作って壁を立てていきます。
これは、ロングリーチクランプです。約30センチ奥まで届いて締め付けできます。
白い部分は、糊が乾いていないのですが、ピッタリ接合しているので加工精度は良いと思います。
右箱の中央連結部分です。2種類の形状の違いグルーブロックを設計図通りに付けています。
底板と前面エプロンはインターロックでガッチリ接合しています。
何かここだけ見ると中途半端な様子ですがこれで問題ないのです。
パラゴンは、1950年台末期から1980年代前半まで製造されていたので、それに関連することの一部が伝説化しています。
例えば、米松合板を使用した 個体は存在するかというものです。
通常のパラゴンは、主要材料は、パーチクルボードです。
米松合板を使用したパラゴンは、いかにも音が良さそうです。
米松合板は、日本国内では、入手が難しいので現在でも希少価値があります。
ヤフオクで最近米松合板を使用したパラゴンを見つけました。
こちらで確認してください。→ https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/p536880789
全体的に仕上げがたいへん素晴らしくタダものではないオーラを感じます。
細部を見ていくと木材パーツが異なることが分かります。
一見してわかるのは、前足上部の形状です。
これは、最初期のモデルですが、該当箇所が細身で素晴らしい曲線になっています。
年代が下るほど該当箇所が太くなるようです。
今後、米松合板を入手してレプリカを制作してみたいものです。
私も、この太さの違いは、以前から気付いていたので、細→中→太の3種類を削ってみました。
同じ条件の写真ではないと思いますが、違いが分かりますか。
こちらは、第一製造ロットの前足です。設計図の通り削ったのですが、これが米松パラゴンのそれと一番近い形状です。
これは、第二製造ロットの前足上部です。直径を2ミリ程太くしてみました。
こちらは、試験的に太くなるように削ってみました。 こちらも良い曲線が出ていました。
お客様から、とても嬉しいお便りを頂きましたので、お客様のご了承を頂いて、紹介させて頂きます✨✨✨
https://blogs.yahoo.co.jp/rkv2k7/65928833.html
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梅雨の雨が降る土曜日の昼過ぎ、私の部屋ではJBL「LE-8T」から優美に
ナット・キングコールの歌が流れています。
すでに去年の秋頃に、御社のリコーンキットで長年壊れていたLE-8Tを
修理完了していたんですが、色々と多忙な日々が続いて修理完成の報告が遅くなりました。
遅まきながら修理顛末記、その悪戦苦闘をブログにアップいたしました。
Yahooブログ「散歩と真空管式アンプとジャズ&ロック」
「名器JBLスピーカーLE-8T」の復活
https://blogs.yahoo.co.jp/rkv2k7/65928833.html
このスピーカーには、特に思いが深く、私の過ごした青春時代、このスピーカーで
どれほどに優美な音楽生活を身近に過ごせた事か…
でも、そのスピーカーも年月と共に劣化し、貴婦人のようにエレガンスなスタイルも汚れてしまい
ボイスコイルも一本はショートしてしまい、それは死滅したようでした
やがて、押入れの奥で深い眠りに付いてしまいました…。
その後は、他社の、スピーカーに変えて、それはそれで素敵なんですが
やはり「LE-8T」に対する思いは簡単には拭えませんでした。
時の過ぎるのは早いです、やがて年月が過ぎて御社の「リコーンキット」を知り
もしかしたら、奇跡が起きるかもしれないと…
不器用な自分ですが、御社に恐る恐る発注し、やがて、キットは手元に届いて
そして、いよいよ、修理に挑戦!!
悪戦苦闘の末に、私としては奇跡に近い夢のような事に…
(リコーン・マニュアルが重要なヒント満載)
「LE-8T」は復活しました!見事に変わらないサウンドが私の部屋で
鳴り響いています(少し若返った音色)
本当に、ありがとうございました
御社のメンテナンス・キット「リコーンキット」は素晴らしいです
これからも、沢山の音楽好き、オーディオ好きの力になって下さい。
数年前に、廃盤になっていましたDCP 4125 ダストキャップが再入荷致しました。
このダストキャップは、JBL 38センチ用として最適で、以下の特徴があります。
1 直径が、106ミリであり、適度な大きさです。ボイスコイルが100ミリであるためそれをカバーし、なおかつ補修パーツとして、
オリジナルより2~3ミリ大きいためキズ(接着剤痕等)を隠せます。
2 直径が106ミリですが、大き過ぎず、装着した場合に締まって見える。
3 材質(紙質)は、薄めであるが、剛性・軽量で音色に色つけの傾向がない。
今回納入したお客様は、TAD主体のユニットをパラゴンに装着されました。
これは、世界初で、オンリーワンのパラゴンではないかと思います。
まずTAD4001ドライバーですが、JBL375に比較して奥行が長いので、オリジナルサイズでは、入りません。
当社のパラゴンは、最高峰のドライバーTAD4001も使用可能にするため横幅を38ミリ(片側当たり19ミリ)エクステンドしました。
38ミリ横幅が大きいと違和感があると思うかもしれませんが、足を長くして バランスを取っています。
まず、外観をみてこの点に気づく方は、皆無です。
また、TAD TL1601Bウーハーですが、1601Aの改良版でマグネットがさらに巨大化しています。
40センチ口径で、改造なしでは、入りません。
バッフル板と裏蓋に改造を施して装着しました。
お客様のリスニングルームですべて装着して、音出ししました。
TAD のユニットは、長い間ご使用になっていなかったので、心配でしたが素晴らしく反応の良い音が出てきました。
おそらくエージングが進めば更に良くなる予感の音でした。
約30分の視聴でしたが、初めてパラゴンでTAD主体のシステムを聴きました。
その後、お客様は、下記の通り動画を12本アップされています。
https://youtu.be/VzpxNPhoTfU
https://youtu.be/MKjoY8h9BUM
https://youtu.be/F6iIB3tty3A
https://youtu.be/W7XKQwkDnt0
https://youtu.be/Jd5icoRKoXM
試聴のポイントは、パラゴン対D130システムの音に違いが聴き取れます。
また、ご使用のアンプは、ラックスMQ-300B、マ-クレビンソンNO.436L、845シングルアンプで、
それぞれの音色の違いがなんとなく判ると思います。
ご使用ユニット等
ウーハー:TAD TL 1601B
ドライバー:TAD 4001
ツイーター:JBL 075
スーパーツイーター:GOTO SG160
クロス周波数 425-7500-10000
第2製造ロットのパラゴン レプリカをお客様へ無事納品いたしました。
この時期の梅雨を心配しながら、雨に濡れることなく納品できたのは、たいへん良かったです。
今回のお客様は、福岡県在住のN様です。隣県なので 直接納品に伺いました。
軽四トラックには、左右ボックスを積み込み、私のワゴン車には、中央のリフレクター板、左右の裏蓋、左右のホーン、左右の前足、その他パーツ、工具等を積み込みました。
パラゴンは巨大で、小さな引越し便くらいのボリュームがあります。
早朝に出発、10時ころに到着しました。
N様と設置作業を行い無事午前中完了いたしました。
N様のパラゴンは、TAD主体のシステムです。
ご使用のユニットは、JBLとは音質が違うと思いますが、現在実質的に入手できるものでは、最高峰の一つです。
音出しについては、次回にレポートします。
ご使用のアンプ等は、ラックスMQ-300B,マ-クレビンソンNO.436L,845シングルアンプ、GOTO ユニット SG-160 です。
先日お越し頂いたお客様のブログを紹介します。
パラゴン レプリカについて書いて頂きました😊
「音楽&オーディオ」の小部屋 ブログ
http://blog.goo.ne.jp/jb…/e/9a7d7e0a0dce681432aed3ded5086f3b
音楽ブログランキング1位のブロガーさんです!
パラゴン レプリカを部屋に入れて数日になりました。
毎日聴いていますが、良い音で鳴っていると思います。
重く肥大したような気になる低音は、出ていないです。
ホーン臭いですが、歯切れのよい低音です。
開口部が狭いので100ヘルツ以下の低音は、カットオフされていますが、ボックスの鳴りでカバーしているようです。
使用しているJBL K145 は、楽器用で、PAの現場でフロントロードホーンに使用されるユニットですので、パラゴンとも相性が良いと思います。
パラゴンは、中音ドライバーが主役のスピーカーと言われますが正にその通りです。
特に、トランペット、サックス、ピアノ、ドラム、ボーカルなどは、素晴らしい張り出しの音が出ます。
したがって、聴く音楽の傾向がジャズに変わりました。
ソニーのハイレゾ機器を音源にしていますが、特に再現がリアルで臨場感が素晴らしいです。
ご試聴 可能です。
音源は、ハイレゾプレーヤーのみですが、CDもデータを取り込むことが出来ますのでご試聴可能です。
お越しの際は、前もってご連絡下さい。
住所 〒 879-1505 大分県 速見郡 日出町 川崎3480-25
電話 0977-72-8926
担当 ノースウエスト トレーディング 佐藤
やっと完成いたしました。
ユニットを装着して音出しも行いました。
最近は、エベレストレプリカや、LE8Tを聴いてバスレフの低音に慣れていました。
久しぶりに、パラゴンのややホーン臭い強力な音を新鮮に感じました。
最近導入したソニーのハイレゾプレーヤーの音源から試聴しました。
ハイレゾ音源とパラゴンの組合せは、今のところ非常に良い音です。
やはりパラゴンの売りは、中音のドライバーで迫力ある音が出ています。
ややホーン臭い音ですが、不快な締まりのない低音は、出ていません。
今回製造ロットでは、突板にウォルナット材を使用し、塗装は、50%艶有り仕上げを行い、
後足4本は、オリジナルを基にアルミ鋳造を行いました。
1958年のJBL販売の設計図を基に制作しました。
TAD4001ドライバーを装着できるように、片側あたり19ミリ横幅を拡張いたしました。
全体のバランスを考慮して足を約5ミリ高くしています。